信念のもとに

 昔の商人は“店是とのれん”というものを、ずいぶん大事にした。ときには、自分の生命よりもこれを大事にした。伝来の店是とのれんを守ることに、商人としての生命をかけて、これに強い信念を置き、誇りを感じていたのである。そのことのよしあしは別として、“武士道とは死ぬことと見つけたり”といったあの葉隠武士の信念に一脈相通ずるようなものがある。そしてそこに土性骨といわれるものの源泉があったのである。
 時代は変わった。人の考えも変わった。しかし信念に生きることの尊さには、すこしも変わりはない。いや今日ほど、事をなす上において信念を持つことの尊さが痛感されるときはない。為政者に信念がなければ国はつぶれる。経営者に信念がなければ事業はつぶれる。そして店主に信念がなければ店はつぶれる。誇りを失い、フラフラしているときではない。
 正しい国是を定め、誇りある社是を定め、力強い店是をきめて、強い信念のもとに、自他ともに確固たる歩みをすすめたい。そこから国家の、事業の、お店の、そしておたがい個々人の真の繁栄が生み出されてくると思うのである。

(松下幸之助 「道をひらく」 pp.252-253 PHP研究所 1968)

あとがきから

 たとえ世間がある常識にとらわれていても、それに盲従しない。誰に対しても、社会的地位や権力に関係なく同じように接する。人生において何が大切なのか、その真の姿を見きわめる。何よりも、最も困難な道をあえて選んで行く。その向こうに見える真理の光に導かれて進む。
 そのようなアインシュタインの姿勢が、私が生きる上でどれほど支えになってくれたことだろう。

(茂木健一郎 「あなたにもわかる相対性理論」 p.226 PHP研究所 2009)

人生を豊かにする 英語の名言

「人生を豊かにする 英語の名言」(森山進著 研究社 2003)より。

Control your destiny, or someone else will.
自分の運命は自分でコントロールすべきだ。さもないと、誰かにコントロールされてしまう。
Jack Welch
ジャック・ウェルチ 元GE会長
(p.4)

An army of sheep led by a lion would defeat an army of lions led by a sheep.
一頭のライオンが率いる羊の群れは、一匹の羊が率いるライオンの群れを負かす。
Arabic proverb
アラブの諺
(p.88)

It is not the strongest of species that survive, nor the most intelligent but the ones most responsive to change.
生き残るのは、最も強い種ではない。最も賢い種でもない。環境の変化に最も敏感に反応する種である。
Charles Darwin
チャールズ・ダーウィン 英国の博物学者、進化論の提唱者[1809-82]
(p.110)

Live as if you were to die tomorrow. Learn as if you were to live forever.
明日死ぬと思って生きよ。不老不死だと思って学べ。
Mahatma Gandhi
マハトマ・ガンジー インド建国の父[1869-1948]
(p.164)

You cannot teach a man anything; you can only help him to find it within himself.
人にものを教えることはできない。できることは、相手のなかにすでにある力を見いだすこと、その手助けである。
Galileo Galilei
ガリレオ・ガリレイ イタリアの天文学者、物理学者[1564-1642]
(p.178)

Education is what remains after one has forgotten everything he learned in school. The aim must be the training of independently acting and thinking individuals who see in the service of the community their highest life problem.
教育とは、学校で習ったすべてのことを忘れてしまった後に、自分のなかに残るものをいう。そして、その力を社会が直面する諸問題の解決に役立たせるべく、自ら考え行動できる人間をつくること、それが教育の目的といえよう。
Albert Einstein
アルバート・アインシュタイン ユダヤ系ドイツ人物理学者[1879-1955]
(p.180)

大事なのは

だから、うちのチームのキャプテンにもコーチにも上級生にも、選手や後輩が納得してわかるまで教えろ、と私はいう。大事なのは、いわれたことがわかり、教えられたプレーができるようになったという結果である。教えるなら、わかるまで教えてやることだ。
(水野彌一 「一つのことに一流になれ!」 p.174 毎日新聞社 1987)


コーチの専門家

コーチの専門家は尊敬され、品位がなければならず、そして私達フットボールコーチは、一生を通じて残る精神的発達と望ましい姿勢を若者に提供するポジションにいる。私達は、将来選手にとっては極めて貴重となる、形にならない教訓を教える機会を持っている。家庭や教会や学校、--競技フィールド以外の何処でも教えられない、独自の価値を若者に教える立場にいる。それらの明確にいえない特質を幾つかあげてみよう。
(1)規律、犠牲、努力、戦い、そしてチームワーク。
(2)いかに機会を握り、いかに抵抗するかの習得。
(3)死んでしまうと思うほどの疲労の経験、しかし絶望する代わりに、どうにかしてもう少し激しく戦うことを習得する。
(4)劣性にある時、闘志をしぼり出すことを学び、追いつき、試合に勝つためのことは何でもやるのを学ぶ。
(5)危険に臨んで如何に対処するかを知り、自分自身を信ずることを学ぶ。そして、それが実現出来るのも知る。この最後の特質こそ、最も重要である。
(ポール“ベア”ブライアント 「ウイニングフットボール コーチの為のフットボール入門」 p.16 タッチダウン 1987)



勝つことの本当の意味とは何か

「フットボールで最も興味深いことは、少なくとも私にとっては、準備する段階だ。ワクワクするのは、勝つことではなくて、勝つためにやっていることにだ」
~NFL名誉の殿堂コーチ、チャック・ノール、四つのスーパーボウルを制覇したただ一人のコーチ
(COACH'S HANDBOOK p.219)

「フットボールというスポーツの素晴らしいところは、しばしば自分の能力を越えるようなことを要求されること、そしてそれができてしまうことだろう」
~元HBダブ・ジョーンズ、1試合あたり6TDはNFLタイ記録
(同 P.223)

「ゴールを設定することが重要なのではない。そのゴールに到達しようと取りかかり、計画通りにすすめていることが重要なのだ」
~トム・ランドリー、ダラス・カウボーイズ伝説のヘッドコーチ(1960~1988まで29年間)
(同 P.247)

「コーチングは教えることだ。自分がやっていることは単純なのに、わざわざいわくありげで複雑にしようとするコーチもいる。良いコーチであるためには、良い教師でなければならない」
~前NFLコーチ、ジョン・マデン
(同 P.255)

「勝つことが全てではない。勝とうと努力することが全てなのだ」
~伝説のNFLコーチ、ヴィンス・ロンバルディ
(同 P.256)

「フットボールは、自分を見せるゲームであって、俺に説教してくれ、というゲームではない」
~前NFLコーチ、チャック・ノックス
(同 P.257)

プロの自覚

今日は本学の9月期卒業式日。
明日から新たに社会に羽ばたく学生たちに、また、既に本学を卒業されたのち研修等を重ね、明日から一人前になってそれぞれの職務に就く方たちに、激励の思いをこめて、松下幸之助の「道をひらく」から

プロの自覚

 プロとは、その道をわが職業としている専門家のことである。職業専門家とは、つまりその道において、一人前にメシが食えるということである。いいかえれば、いかなる職業であれ、その道において他人様からお金をいただくということは、すでにプロになったということである。アマチュアではない。
 芸能やスポーツにおいては、プロとアマとの区別はきびしい。真にプロに値するものでなければ、お客はたやすくお金を払ってはくれない。お客は慈善の心で払いはしないのである。だから、プロを志すことは容易ではないし、プロを保持するための努力もなみたいていではない。
 甘えてはいられない。学校を出て会社や官庁にはいる。はいれば月給がもらえる。月給をもらうということは、いいかえればその道において自立したということであり、つまりはプロの仲間入りをしたということである。もはやアマチュアではない。そうとなれば、芸能界やスポーツ界の人びとと同じく、またプロとしてのきびしい自覚と自己錬磨が必要となってくるはずである。
 おたがいにプロとしての自覚があるかどうか。
(松下幸之助 「道をひらく」 pp.162-163 PHP研究所 1968)



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k_sone

Author:k_sone
東北学院大学体育会アメリカンフットボール部Kayaks(カヤックス)の元監督。部員数が激減して廃部寸前にまで陥ったチームを立て直し、東北学生1部リーグに昇格させた。2011年5月、監督を辞任。

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