サラリーマンの世界でよく語られる言葉に、
「どうせ俺は会社の中の一個の小さな歯車に過ぎないのさ」
という自嘲とも愚痴ともつかない言葉がある。
とんでもないことである。
私なら即座にいう。
「そうだお前は歯車だ。それを知ってるなら、なぜもっとピッカピカに磨きをかけておかんのだ。小さな歯車のお前が錆びついただけでも全体がストップしてしまうのだ。他人に認められようなどとは10年早い。自分を磨け!」
この、どうせ何々なのさ……という自棄的な言葉は、私の最も嫌いとするものである。どうせと自棄に陥る前に、なぜ、もっと自分を愛してやらないのだ。なぜ、もっと大切にしてやらないのだと思うからである。
誰にも認められなくても、誰からも愛されなくても、まず愛してやれる自分がいるではないか。出発はそれからだ。どんなに小さな歯車でも、ピッカピカに磨かれれば、静かに光彩を放ち、やがてその光は放射状の閃光となって、全体に七色の輝きを満たすのは明らかである。

(篠竹幹夫 『熱い風』 pp.31-32 日之出出版 1989)

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k_sone

Author:k_sone
東北学院大学体育会アメリカンフットボール部Kayaks(カヤックス)の元監督。部員数が激減して廃部寸前にまで陥ったチームを立て直し、東北学生1部リーグに昇格させた。2011年5月、監督を辞任。

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