東北大、敗れる

今日は良く晴れて暖かな日曜日。
1部リーグの2~4位を決める、仙台大学シルバーファルコンズ vs 弘前大学スターキングと、東北大学ホーネッツ vs 岩手大学バイソンズの2試合を観戦した。

その第2試合で波乱が起きた。
既にリーグ優勝を決めている東北大学が岩手大学に敗れたのだ。

第1クォーターは一進一退の攻防だったが、第2クォーター序盤、東北大が自陣ゴール前からランプレーで脱し切れず、追い詰められて投げたパスを岩手大がインターセプト。そのままリターンタッチダウンで先制し、2ポイントコンバージョンも成功して、8-0とした。
これで一気に岩手大学にモメンタムが傾くかと思いきや、第2クォーター中盤に岩手大がパント処理をミス。東北大が敵陣20ヤード付近で攻撃のチャンスを得るが、パスキャッチミスでなかなか前進できず、フィールドゴールを狙うも外れてしまう。
そのまま岩手大陣内での攻防が続くが、東北大は得点できないまま、前半を終了した。

第3クォーターのファーストドライブ、岩手大学は4分以上かけて敵陣深く攻め入り、最後はコフィンコーナーへやわらかなパスを通して見事タッチダウン。キックは失敗したが14-0とリードを広げた。第3クォーター終盤から第4クォーターにかけて、東北大はランプレーでロングドライブするが、敵陣に入った途端、ファウルを連発。罰退した距離を稼ごうとパスプレーを選択したところで岩手大がビッグプレー! QBサックした上に、ファンブルボールを確保してターンオーバーに成功した。このボールを岩手大オフェンスが丁寧にドライブし続け、残り5分でフィールドゴールを決め、17-0と決定的とも言える得点差にした。

残り3分、東北大は自陣30ヤード付近でギャンブルを失敗。直後のディフェンスプレーで選手が暴言を吐き、アンスポーツマンライクコンダクトで退場処分となってしまった。良く見えなかったし聞こえなかったのだが、こうしたプレーはいただけない。今シーズンは、関西の強豪大学でも退場者を出したようだが、指導者の一人としてこうしたプレーは残念でならない。

岩手大学は残り1分でもフィールドゴールを狙ったが失敗。東北大学はボールを敵陣まで進めることができず、最後は岩手大学がイートザボールで逃げ切り、勝利した。

今シーズンは勝ち星に恵まれなかったが、岩手大学はずっと良い試合をしていた。9月17日(月)に観戦した対仙台大学戦でも、後半こそ仙台大のスピードに対応しきれず敗れてしまったが、前半は完全に岩手ペースだった。おそらく、正確なスカウティングに基づく的確なプレーを選手たちが一所懸命やりきっているのだろう。初めに『波乱が起きた』と書いてしまったが、1部リーグの上位4校の実力差はごく僅か。ここまでの成績では東北大が有利だが、ロースコアの展開になったらわからないぞ…という戦前の予想どおりになってしまった。

東北大学のある種のオフェンスフォーメーションに対して、岩手大ディフェンスのアジャストが不完全に思えたが、東北大はそこをあまり攻めようとせず、先に気付いた岩手大学がハーフタイム中に上手くアジャストしてしまった。東北大にも、もう少し攻め込むチャンスはあった気がする。岩手大学はパスディフェンスも素晴らしかった。パスラッシュとパスカバーが上手く噛み合い、良く集中していた。良いディフェンスだった。

パインボウル出場を決めながらリーグ戦の最終戦で敗れてしまった東北大学ホーネッツには、さらなる奮起を期待したい。今日の勝者は岩手大学だが、敗れた東北大学が東北の代表として北海道代表と戦う訳で、そのことの意味をしっかり考えてボウルゲームに臨んで欲しい。ホーネッツの皆さん、期待しています。

さて、第1試合の仙台大学対弘前大学は、41-13で仙台大学が勝利した。
前半は、弘前大学が気迫溢れるプレーでゲームの主導権を握っていたが、後半に入ると仙台大学のスピードあるプレーをなかなか止められず、仙台大ディフェンスの再三のパスインターセプトもあって敗れてしまった。

これでリーグ戦は全て終了。11月4日(日)の入れ替え戦(日本大学工学部 vs 東北工業大学)を残すのみとなった。

ブログ内検索
カテゴリー
月別アーカイブ
全記事一覧
モバイル版QRコード
このブログは携帯電話でも閲覧できます。下のQRコードを読み取ってアクセスしてください。
QR
プロフィール

k_sone

Author:k_sone
東北学院大学体育会アメリカンフットボール部Kayaks(カヤックス)の元監督。部員数が激減して廃部寸前にまで陥ったチームを立て直し、東北学生1部リーグに昇格させた。2011年5月、監督を辞任。

FC2カウンター
different version