Building a Champion

NFL王者の哲学7月30日に亡くなった名将ビル・ウォルシュの著書『NFL王者の哲学(Building a Champion on Football and the Making of the 49ers)』を改めて始めから通して読み直した。


--例えどんなに不利な状況に立たされても、胸を張り、頭を上げ、フィールドを走り続けて、フォーティーナイナーズの誇り、尊厳、そしてあくまで勝負にこだわる姿勢を示し続けて欲しい、と。(p.79)

最悪の状況だからこそ、最善を尽くすのだ。(p.216)
選手がフィールドに出る目的は何かを学ぶために練習することにあって、ただいたずらに辛い練習に耐えるためではない。(p.62)

テクニックを磨き、次のゲームに向けての準備を整えること。練習の目的はこの二つしかない。(p.63)

コーチングの基本はフットボールに関する知識を蓄えることと、その知識をいかにうまく選手に伝えることができるかにある。最も重要なことは、コーチングを行なうことによって選手の能力をフルに引き出してやることだ。(p.146)

実力がある選手には、スタート・ポジションを争うチャンスを与えてやるべきなのだ。(p.202)

…、コーチには手段を選ばず勝利を追及する義務があった。(p.39)

コーチが直面する闘いは、一種の消耗戦でもある。コーチングに費やす時間とエネルギーには限りがなく、最後まで闘い抜くことができるかどうか不安になることもある。(p.67)

しかしこうした疲労や感情の波が極限に達したような状況でも、ヘッドコーチはあくまでも表向きは冷静さを保ち、チームをコントロールしなければならない。それがヘッドコーチに課せられた義務なのである。(p.67)

毎週々々ゲームに勝つために努力を続けたが、実際には負け試合ばかりで気が変になりそうだった。だからシーズンが終わった時には、結果に失望したというより、気が楽になったという方が正しかった。(p.80)

コーチというのは、生涯をフットボールに捧げると決めた人間たちだ。時間的な犠牲、仕事の保障の欠如、あまり高くもない給料、陽の当たらない生活--このようなことは、フットボールに対する献身の気持ちがなければ到底我慢できるものではない。コーチという職業を選ぶというのは、ほとんどもう“天のお導き”のようなものだ。(pp.91-92)

コーチとしての満足感や充足感は自分が目立つことではなく、毎日チームに関わるという建設プロセスにあるということを、コーチは自分に言い聞かせる必要がある。結果より過程の方が重要であるべきなのだ。(p.92)

コーチというものは、最終戦が終了した時にそのシーズンを振り返ってみて、もし個人個人の選手やチームが進歩を示していたら、その時に初めて自分の犠牲が報いられたと感じ、自分自身を誇りに思うものだ。フットボールそのものが自分の努力に報いてくれるのである。(pp.93-94)

スポーツの世界では、フィールドの上での成績が全てなのだ。いくらチームの状態が良くなったとしても、勝たなければ誰も認めてはくれなかった。(p.126)

「もう、明日の練習なんか見る気もしないな。選手を見るのも、40ヤード走のタイムを計るのも、選手を評価するのも、何もかもが嫌になった。選手の顔を見る気もしない」
すると、フィンクスが言った。
「お前、何を言っているんだ。お前は最高のコーチなんだぞ。いい加減、立ち直って、自分のやるべきことをやったらどうだ」
ハニファンが続けた。
「ジムの言う通りだ。俺たち二人とも、もうお前の泣きごとを聞くのはうんざりだ。もう自分で自分を憐れむのはやめろ。明日の朝、またフィールドに来るんだ、いいな」(pp.172-173)

強いチームほど、不調の時に一丸となって乗り切るものなのだ。精神的に弱いチームというのは、自分たちをまとめることができず、不調になるとチームがばらばらになってしまう。(p.215)

チームメイトが望んでいるのはいつも怒鳴り散らしているクォーターバックではなく、どんなに白熱した状況でも落ち着きを失わず、冷静に話をすることができるクォーターバックだ。格好をつけて威張ることではなく、困難な状況でもチームメイトと意思の疎通を行なえることがリーダーシップである。(p.25)

つまりオフェンスラインにとってラン・プレーで最も大切なことは常に全力で走るということと、必ず相手を倒すということだ。トレーニング・キャンプで何時間もかけて反復練習する以外、これを身に付ける方法はない。そしてダラスとのゲームの最後のドライブ、この時こそ長く暑い七月と八月に苦しみながら身に付けた自分の力を信じる時なのだ。(p.144)

意気込みだけでは勝てなかった。プレーを完璧に遂行することが最も重要なのだ。感情を基盤にしてプレーを行ったりしたら、気持ちの苛立ちからとんでもないミスを多発してしまうことだろう。(p.206)

やる気と熱意だけではゲームには勝てない。勝利をどれほど渇望しているかは問題ではない。ミスをせずにプレーを繰り返し、完璧な攻撃シリーズを達成できるかどうかが問題である。(p.225)

ボールを持っている選手というのは、他の十人の選手から運命を託されているのだと思わなければならない。我々コーチはいつもそう強調してきた。自分のところにボールが飛んできた時、そのボールは他の十人の選手が犠牲になることによって飛んできたのだと、ジェリー・ライスは無意識のうちに感じとったことだろう。ボールを手にした人間には、他の十人のために可能な限り前進する義務がある。(p.228)

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k_sone

Author:k_sone
東北学院大学体育会アメリカンフットボール部Kayaks(カヤックス)の元監督。部員数が激減して廃部寸前にまで陥ったチームを立て直し、東北学生1部リーグに昇格させた。2011年5月、監督を辞任。

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