ターン

ターン
交通事故に遭って意識だけが体を離れ、24時間の繰り返しが永遠に終わらない、つまり同じ日が永遠に繰り返されるという、別の世界にたった一人で放り込まれたら、自分だったらどうするだろう?!

無茶な設定に思えるかもしれないが、読んでいると「あり得なくはないよな」と十分思わせてくれる。それより何より、たった一人で別世界に放り込まれた人間が孤独と向き合った時に、どんな風に考え、どんな風に行動すべきかを真剣に考えさせてくれる。そしてそれが、実は現実社会でも大切なことなんだって気付かせてくれる。何となく清らかな読後感を味わえた。

   
それって、昨日までとは、大変な違いじゃないかな。あの本は、確かに《ある》んだ。大事なのは、そこだ--と考えれば、ね、手に入れられる、入れられない、なんて、--実は、たいしたことじゃあないんだよ。きっと。(p.261)

わたしには何があるのだ。自己流だろうと、下手だろうと、版画だ。それなのにどうして、輝くプレートを削るのを止めてしまったのだろう。半年のうち一日でも、メゾチントに正面から向かいあったことがあったろうか。
農家のおじさんがこうなったら、いずれかの一日、畑で汗を流したのではないか。マラソンランナーだったら、一日ぐらいは根限りに走ってみたのではないか。花火師なら、見る者のない空に会心の花を咲かせたのではないか。本が好きなら一心に読み、花が好きなら見つめたろう。消えないものは、そこにしかない。(p.404)
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k_sone

Author:k_sone
東北学院大学体育会アメリカンフットボール部Kayaks(カヤックス)の元監督。部員数が激減して廃部寸前にまで陥ったチームを立て直し、東北学生1部リーグに昇格させた。2011年5月、監督を辞任。

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