パインボウル2006

Pine Bowl 2006第21回北日本大学王座決定戦『パインボウル2006』を観戦した。東北大学ホーネッツ北海道大学ビッググリーンの対決は3年連続だ。
今日の仙台は午前中良く晴れて青空だったが、昼頃から雲が多くなり、試合後半はだいぶ冷えてきた。しかし、アメリカンフットボールの試合には良い天候だったと言えよう。

ビジターである北海道大学はコイントスでレシーブを選択、東北大学のキックオフで試合が始まった。
北大の自陣35yからの攻撃。1stプレーはワンバックからQBスニークだった。プレーを重ねて1stダウン獲得後、東北大の反則で敵陣に攻め入ると、東北大がさらに2回続けてパスインターフェアで後退。北大は一気に敵陣16yまで攻め込んだ。そして3分、フィールドゴールを蹴って成功、0-3と北大が最初のオフェンスシリーズで先制した。

北大のオフサイドで蹴り直しとなったキックオフ。東北大はリバースプレーでロングランを狙ったが効果は無く、余り良いリターンとはならなかった。
東北大の最初のオフェンスシリーズは自陣25y付近から。1stダウンを積み重ねて敵陣40y手前まで行くが、残念ながらパントに終わった。

北大オフェンスはダブルウィングやトリップスをノーハドルで展開したが、東北大4-3ディフェンスは焦らず対応し、パスをインターセプトして敵陣40yで攻撃権を手に入れた。
東北大は、定石どおりターンオーバー後にビッグプレーをコールしたが、WRリバースでボールをファンブル! しかも北大にボールをリカバーされて逆にピンチとなる苦しい展開。
しかし、ここでも東北大ディフェンスが北大オフェンスを『攻め』て、窮地を切り抜けることが出来た。

東北大は、自陣40y付近からパスとランを上手く組み合わせてゲインし、敵陣20yまで攻め込むと、北大のファウルによりゴール前7yで1stダウンを獲得。さらに北大のファウルでゴール前2yで1stダウンを獲得した。
そして13分、モーションを使ったパワーIからTBがカウンターでオフT付近を突破してタッチダウン。TFPのキックも成功で、7-3と逆転した。
第2Qに入り、東北大の自陣20yからの攻撃。
4thダウンのパントで北大がファウルを犯し、幸運な1stダウンを獲得。その後ゲインを重ね、WRのポストパターンのパスを成功させて大きくゲイン。敵陣17yで1stダウンを獲得した。その後、東北大はゴール前10yまで攻め込むがタッチダウンには及ばず、7分にフィールドゴールを狙うも失敗。追加点をあげることが出来なかった。

北大のQBは、マンツーマンで守る東北大の裏をかいてスクランブル。コンテインマンさえ振り切れば、東北大DBはレシーバーにぴったり付いているのでロングゲインとなる。一気に50ヤードを走って敵陣10yまで攻め入る。ゴール前インチから反則で5ヤード罰退した後、北大はフランカーTからシフトしてアンバランスとなり、11分、中央を突いてタッチダウン。キックも成功で7-10と逆転した。

1Q12分のリーグ戦と違って、この試合は1Q15分。時間はまだある。
東北大はインサイドアタックとオープンプレーを上手く組み合わせて敵陣に攻め入り、WRのポストでさらに敵陣20yまで攻め込む。ようやく東北大らしい、落ち着いたプレーになってきた。WRをクロスに走らせ、ゴール前1y。そして第2Q残り1分24秒、中央攻撃でタッチダウンし、キックも成功で14-10と再度東北大が逆転した。

後半は北大のキックオフで試合再開。
第3Qに入ると試合は小康状態となった。お互いにハーフタイム中に有効な対策を講じたためとも言えるが、ファンブルやインターセプト、ファウルが増え、両チームのオフェンスが自滅してしまったためとも言える。

第4Qに入り、北大の自陣20yからの攻撃。
ショートパスでリズムを掴み、敵陣25yまで攻め入るがファウルで後退。しかし、4thダウン残り5yをパスで攻めて見事成功。ゴール前12yで1stダウンを獲得した。パス失敗、ドローで2y進んだあと、東北大ディフェンスがQBサックで押し戻し、結局北大はタッチダウンを奪えなかったが、8分にフィールドゴールで3点を追加。14-13と1点差に詰め寄った。

東北大オフェンスは北大3-4ディフェンスを崩せず、ファウルで自滅して得点を追加出来ない。
対する北大は再び自陣からショートパスとQBランでゲインを重ね、残り2分29秒、敵陣20ヤードで1stダウンを獲得。ファウルで罰退したあと、逆に東北大のファウルで前進し、残り1分半を切ったところで1stダウンを獲得した。
リーグ戦なら既に試合終了だが、この試合は1Q15分制。前半とは逆に、北大がこの『余分な3分間』でチャンスを得た。
自陣15yで東北大ディフェンスは3回のランプレーを守ったが、残り38秒、4thダウン、ゴールまで15y、北大はフィールドゴールを蹴って、ついに14-16と逆転した。

試合時間残り31秒で北大キックオフ。
残り23秒、東北大が自陣29yからQBランで9yゲイン。
2ndダウン残り1ヤード。
この時点で東北大はタイムアウトを使い切った。
残り12秒。ヒッチパス。ゲイン出来ない。
残り4秒。パス失敗。と同時に試合終了。
北海道大学Big greenがパインボウル2006を制した。

冷静な分析ではなく、単なる感想だが…、
ボウルゲームに対して入念な準備をして(あるいはリーグ戦同様、自分たちのスタイルを貫いて)自信を持って試合に臨んだ北海道大学に対し、東北大学は『らしくない』小手先のプレーに頼り、チームとして自信を持つことが出来ないまま、試合当日を迎えてしまったのではないだろうか?

ディフェンスの出来は悪くなかった。
北大のノーハドルオフェンスに対しても東北大ディフェンスはしっかり対応出来ていたし、ダブルウィングやトリップスへのアジャストも誤っていなかった。
かと言って、オフェンスが悪かったと言うつもりもない。フリップフロップする北大ディフェンスに対して、TEシフトは有効だったろうし、第2Qの後半は素晴らしいプレーコールだった。
ただ、試合開始当初の『らしくない』トリッキーなプレーや第3Qのファウルなどで自滅気味な展開が、東北大オフェンスを自信無さ気に見せてしまっていた。

我らが東北代表が敗れてしまって本当に残念だが、両チームとも全力を尽した良いゲームでした。
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プロフィール

k_sone

Author:k_sone
東北学院大学体育会アメリカンフットボール部Kayaks(カヤックス)の元監督。部員数が激減して廃部寸前にまで陥ったチームを立て直し、東北学生1部リーグに昇格させた。2011年5月、監督を辞任。

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