2006シーズン決勝戦

東北学生リーグの今シーズンの王者を決める決勝戦、東北大学ホーネッツ岩手大学バイソンズを観戦した。

前の試合が長引いた影響で定刻より遅れ、14時16分に岩手大学のキックオフで試合が始まった。直接サイドラインを割って蹴り直しとなった後、東北大学の1stシリーズは自陣30y付近から。
3rdダウンのオープンプレーでロングゲインして敵陣30yまでボールを進めると、その後は丁寧にインサイドアタックを繰り返し、4分にタッチダウンで先制、TFPのキックも成功して7-0とした。

このまま東北大学が得点を重ねていくのかと思いきや、その後はパントの蹴り合いが続く。
第2Q、4分、東北大学はフィールドゴールを狙うも失敗。リードをなかなか広げることが出来ない。逆に岩手大学は、自陣30y付近から意表を突いたクイックパントで東北大を敵陣深く押し込むことに成功。東北大のパントミスもあり、岩手大は敵陣で攻撃権を得た。
このチャンスに、岩手大学はWRのポストパターンのパスを成功させて敵陣20yまでボールを進め、スクリーンパスやウィングTからのランでさらにゲインして、ゴール前5yで1stダウンを獲得。第2Q、残り41秒、2ndダウンの攻撃で岩手大QBがオプションキープ。5yを走りきってついにタッチダウン、キックも成功で7-7の同点とした。

東北大は堪らず怪我で休んでいた正QBを投入。ファウルとパス失敗のあと、ドロープレーで一気に敵陣に攻め入ったが前半はここまで。得点を追加することは出来なかった。

後半は東北大学のキックオフで試合再開。お互い、パントの蹴り合いとなる。パントでは岩手大学の方がより良いフィールドポジションをキープするものの、東北大はシンプルなランプレーでロングゲインし、一気に地域を挽回していく。
7分、ついに均衡が破れて東北大がタッチダウン。キックも成功で14-7と岩手大を引き離しにかかる。8分、岩手大のスクリーンパスを東北大がインターセプトし、敵陣30yで攻撃権を得たところでモメンタムは東北大学に傾き、9分にもタッチダウンとキックで得点を加え、東北大は21-7とさらにリードを広げる。

しかし、第3Q終了間際に岩手大学が敵陣40yで1yの4thダウンギャンブルを成功させると、勢いは岩手大へ傾き始めた。この日再三成功しているWRのポストパターンで敵陣12yまで攻め入ると、第4Q、2分、ドローで9yを走ってタッチダウン。キックも成功して21-14と点差を縮めにかかる。

その後も岩手大学は、ショットガンからのパスやWRリバースで敵陣20yまで攻め込むが、5分、東北大陣10ヤードで4thダウンギャンブルの1ヤードを奪えず、攻守交代。ここで東北大はRBが素晴らしい走りを見せ、僅か2プレーで敵陣まで前進。モメンタムを再びたぐり寄せると、8分、15yを走りきってタッチダウン。キック成功で28-14と再び点差を広げる。
直後のシリーズで東北大は岩手大のパスをインターセプト。敵陣30yでボールを得ると、執拗にインサイドアタックを繰り返し、10分、WRリバースで20yを走りきってタッチダウン。キック成功で35-14とし、完全にモメンタムを手中に収め、岩手大学を突き放した。

残り2分、タッチバックで自陣20yからの攻撃となった岩手大学は、文字どおり2ミニッツオフェンスとなったがパスが決まらず、1分半を残して攻撃権を東北大に譲り渡してしまう。
試合はこのままタイムアップ。東北大学が今年の東北リーグを制した。

決勝戦を戦った両チームには、もちろん敬意を表すが、敢えて言わせていただけば、ピリッとしないゲームだった。ミスやファウルが多かった訳ではない。何と言うか、大味なゲーム展開だったとでも言うべきか。
つまり、個人技による単発のロングランやロングパスばかりが目立って、双方の攻守共に、準備されたプランがあまり活かされてなかった気がした。例えば、岩手大学は25秒をフルに使ってオフェンスプレーを開始していたが、もし時間を費やしてロースコアの展開にしようと考えていたのだとしたら、ショットガンからのプレー選択にも一工夫あって良かったのではないだろうか?
それと第4Qの5分、敵陣10yでフィールドゴールを狙わずにギャンブルを選択して失敗したのは岩手大にとって痛かった。あそこで、もしフィールドゴールが成功して4点差になっていたら、違った結果になっていたかもしれない。まぁ、終わったから言える無責任な『たら・れば』話だが。
それにしても東北大学のRBはスゴかった。かつてのロジャー・クレイグばりのハイニー走法で走りまくっていた。岩手大学のWRやRBも良かったが、やはり東北大は一枚も二枚も上手だった。

2006110519185511時から行われた今日の第1試合、3位決定戦は42-14で仙台大学が勝利した。弘前大学も健闘したが、決定力で及ばず、見た目以上に点差が開いてしまった。

2006シーズン東北学生リーグ上位
優勝 東北大学ホーネッツ
2位 岩手大学バイソンズ
3位 仙台大学シルバーファルコンズ
4位 弘前大学スターキング
(5位以下は来週の試合で決定)

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プロフィール

k_sone

Author:k_sone
東北学院大学体育会アメリカンフットボール部Kayaks(カヤックス)の元監督。部員数が激減して廃部寸前にまで陥ったチームを立て直し、東北学生1部リーグに昇格させた。2011年5月、監督を辞任。

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