キッキングゲーム

古典『ウイニングフットボール』第6章「キッキングゲームの技術」から。

キッキングゲームは多分フットボールで最も重要な要素であろう。練習場で行っていることを考えれば、私は他のどのコーチよりもキッキングゲームに力を入れていると思う。特に堅実なキッキングゲームがなければ、強固なフットボールチームを作られないと思っている。キッキングゲーム次第で勝敗が決定する。

キッカーを完璧にコーチしようと努力する時、良くするというより害を与えていることが多い。すくなくとも、キッキングの教育にかけた時間に比例した上達は得られない。

パンターは常に試合の戦術的状況を考慮に入れ、異常な状況でいかにすべきかを知っておかねばならない。

キッキングゲームで最も重要な選手がセンターである。

80ヤードのパントには興味がない。そんなキックは適切にカバー出来ないからである。

キックオフでロングランを封じることの重要性は、幾つかの理由で説明出来る。第一に、独走はキッキングチームの士気をくじき、レシービングチームに心理的戦術的優位を与えてしまう。特に戦術的優位性が強い影響を与える。もし、レシービングチームが自陣の30ヤードまで進めば、直ちにラン、パス、トリックプレーの全ての攻撃を展開出来ることになる。逆に言えば、キッキングチームはレシービングチームを自陣奥深くで止められれば、レシービングチームは攻撃の制限をうけ、そこから脱出するには、パントするかギャンブルするしかなくなる。

ディフェンシブ・フットボールと密接な関連を持つ、キッキング・ゲームは非常に重要である。どの面をおろそかにしても勝敗に響くので、キッキングのすべてについて堅実でなくてはならない。勝者となる為には、キッキングゲームが強固でなければならない。

(ポール“ベア”ブライアント 『ウイニングフットボール』 タッチダウン(株)、1987)
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k_sone

Author:k_sone
東北学院大学体育会アメリカンフットボール部Kayaks(カヤックス)の元監督。部員数が激減して廃部寸前にまで陥ったチームを立て直し、東北学生1部リーグに昇格させた。2011年5月、監督を辞任。

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