選手の資質(5)

偉大なフットボール選手になるための資質
『自分のアサイメントを完璧に覚えること』
(NFL/NFF "COACH'S PLAYBOOK" p.305)

アサイメント(assignment)は『宿題』とか『割り当てられた仕事』といった意味。当然フットボールでは後者の意味で、よく使われる言葉である。
例えば我がKayaksの基本プレー『ブラスト』は、オッドディフェンスに対してはポイントオブアタックの内側でダウンラインメンをダブルチームブロックし、その他は対面をブロック、フルバックはリードブロッカーとなり、クォーターバックはリバースピボットしてできるだけ深い位置でテールバックにハンドオフする。イーブンに対してはダブルではなく全て1オン1でブロックする…。
全体的にはこんな感じの『ブラスト』の時、センター(インテリアラインメンの中心に位置する選手)のアサイメントは、「オッドでは対面をフロントサイドのガードとダブルチームブロック。ただし対面がラインバッカーの場合、バックサイドのダウンラインメンをガードとダブルチームブロック。イーブンではバックサイドのラインバッカーをブロックする」といった感じになる。
実際にはもっと細かい約束事(つまりアサイメント)があり、全てのプレーが完全に遂行されればタッチダウンできるようにデザインしてある。
Kayaksにはランプレーが約40種類、パスプレーが約20種類あり、それぞれ相対するディフェンスに応じた4~5通りのアサイメントがある。単純計算で、ひとつのポジションには約300のアサイメントが与えられていることになる。
(ディフェンスにも同じように役割があるが、オフェンスよりは数が少ない)
アメリカンフットボールほど徹底して役割を分業化したスポーツは無いだろう。オフェンスでもディフェンスでも、たった1人のアサイメントミスで試合を失う事もある。
『自分のアサイメントを完璧に覚えること』は、フットボールをプレーする前提条件である、とさえ言えよう。

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プロフィール

k_sone

Author:k_sone
東北学院大学体育会アメリカンフットボール部Kayaks(カヤックス)の元監督。部員数が激減して廃部寸前にまで陥ったチームを立て直し、東北学生1部リーグに昇格させた。2011年5月、監督を辞任。

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