アタマ、カタ過ぎ?!

東北学院大学災害ボランティア・ステーションは、どうしても学生部が管理するマイクロバスを被災地派遣に使用したいらしく、ボラ・ステ・スタッフ内に運転できる者がいないため、大型免許もしくは中型限定解除でマイクロバスを運転できる職員に対し、「業務命令」を出して被災地に派遣することにしたようだ。私も上司から口頭で、明日、マイクロバスを運転して災害ボランティアを運ぶようにと命令を受けた。

非常時の今、ひとりひとりができることをするのは大切なことだと思うが、私にとってこの「業務命令」は複雑な思いだ。最早、私個人のボランティア精神は全く問われなくなってしまった訳で、私は単なる運転手でしかなくなった。業務命令で学外へ行くということは、出張扱いになるということか?! 日当が出るとも思えないし、逆に日当をもらったとしたら、むしろ良い気はしない。

ボラ・ステは、この非常時に乗じて勢いで設立された組織であることは間違いなく、様々な面で準備不足の未熟な組織ではあるが、でもそれは決して悪いことではないと思う。被災地の惨状を見れば、多くの人が本学におけるボラ・ステの設立や存在意義を認めると思う。でも、だからと言って、勢いで何でもやってやろうというのは、果たしてそれで良いのかと考えてしまう。

ひとりひとりが今できることを。

それが、長期戦が見込まれるこの東日本大震災に対する私たちが取るべき態度だと、私は思う。

ボラ・ステは、災害ボランティアを募集して被災地に送り込むという、基本的な活動目的を十分果たすことにもっと集中しても良いのではないだろうか? 災害ボランティアとして登録している人数はまだまだ少ないようなので、それを増やすことにもっと力を注ぐべきで、それが、ボラ・ステが今できること、なのではないだろうか? 免許を持つ職員をかき集めて、無理してマイクロバスを出す必要は無いのだと思う。

もちろん、それ(バスを出すこと)が被災地から求められていることは、私も先週被災地へ災害ボランティアとして初めて行って承知している。だったら、ボラ・ステは、もっと自分たちの活動を学内にアピールし、マイクロバスを運転できる職員がボランティアとして志願してくるのを待つ(あるいは働きかける)べきではなかったのか?

批判的なことばかり書いてしまったが、それだけ真剣に考えているということ。私自身は今後も継続してボランティア活動(マイクロバス運転も含めて)をボラ・ステを通じて行おうと思っていた。しかし、今回のように「業務命令」を出されてしまうと、次にボランティアで行こうという気が、正直失せてしまった。だって、仕事をボランティアでしますか、皆さん? 同じことをするのに、今日は仕事で明日はボランティア、って…。

アタマがカタ過ぎるのかな?!

それと、免許を持ってないのに(持ってないから)「業務命令」を出す側の方々に一言。

人を乗せてマイクロバスを運転するのは、普通乗用車に3~4人の人を乗せて走るのとはチョット違うということを分かって欲しい。マイクロバスは、運転すること自体は別に難しくないが、私たちも決して乗り慣れてるとは言えず、最大29名の「命」を乗せて走るからには、事前に行程の打ち合わせを十分するなどして準備しなければ、怖くて運転することなどできない(先週の土曜はそうした状況だったが)。

私は、Kayaksの部員を乗せて長野県へ夏合宿に行くために中型限定解除をしたが、部員を乗せて走る時は本当に気を遣うし、必要でない限り、人を乗せて運転しようとは思わない。今回、それが「業務命令」で行われてしまう訳で、私も含め、担当される職員(そのほとんどは体育会関係者)が事故を起こさないように祈るばかりだ。

いろいろ書いたが、最後に、東北学院大学の学生および教職員の皆さんへ。
まだまだ被災地では人手が足りません。ひとりでも多くの方が災害ボランティアとして現地で活動することが求められています。直接、各市区町村のボランティアセンターに登録して活動することもできますが、皆さんが通う土樋キャンパスまたは多賀城キャンパスで、その登録をすることができます。まずは災害ボランティア・センターへ行って話を聞いてみてください。参加するしないはそれから決めても構わないと思います。従事内容も、瓦礫の撤去のような重労働ばかりではなく、老若男女問わず、本当に皆さんの力が求められています。難しいことではないので、まずはボラ・ステに行ってみてください!(学外の方も、是非、各市区町村のボランティアセンターへ!)


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k_sone

Author:k_sone
東北学院大学体育会アメリカンフットボール部Kayaks(カヤックス)の元監督。部員数が激減して廃部寸前にまで陥ったチームを立て直し、東北学生1部リーグに昇格させた。2011年5月、監督を辞任。

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