スターキング・メモ

11月3日(水)のリーグ戦最終戦以降、暇を見つけては…というか、ほとんどの時間をDVDを見ることに費やしてきた。と言っても、もちろん映画鑑賞ではない。Kayaksの今シーズンのリーグ戦全試合と、来る11月23日(火)に2年連続で入れ替え戦を戦うことになった弘前大学スターキングの今シーズンのリーグ戦の内の3試合を、何度も何度も繰り返し見ていたのだ。

アメリカンフットボールで「スカウティング」とか「アナライズ」と呼ぶ「偵察」や「分析」は、対戦相手だけでなく、自チームに対しても行うことが大切である。スカウティングやアナライズ専門のスタッフを擁する大きな組織は別として、コーチ業の他に本業である仕事を抱えていることがほとんどの日本のコーチングスタッフは、限られた短い時間の中でやむを得ず対戦相手の分析を優先してしまうことが多いと思われるが、私はむしろ自チームの反省を重視してきた。何ができて何ができなかったのかを漠然としたイメージでとらえるのではなく、試合や練習の様子を撮影したDVDで1プレー1プレーを何度も繰り返し再生して、なぜ成功して、なぜ失敗したのかを正確に把握することによってのみ、戦力を向上させることができると考えているからだ。「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」である。

今回は、決して十分とは言えないかもしれないが、自チームであるKayaksの試合内容を吟味し、その上で対戦相手である弘前大学の戦いぶりについて、マネージャーが撮影してくれたDVDでじっくりと時間をかけて見た。昔は試合のビデオを見るたびVHSテープが伸びてしまって映りが悪くなってしまったものだが、ディジタルは素晴らしい! ひとつのプレーを何十回繰り返し再生しても画質が劣化しない!?

時間も十分とは言い切れないし、私の分析能力も大したことはないのだが、自分なりに感じたこと、考えついたことを「弘前大学スターキング・メモ」としてA4用紙1枚にまとめることができた。考えたことはもっとたくさんあったが、Kayaksの選手たちが正しく理解し、入れ替え戦までに習得できるだけの分量ということを考えた結果、ちょうどA4用紙1枚、しかも片面だけにまとまったという感じ。オフェンスチームのスカウティングレポートとしては甚だ少ないが、全てが中途半端に終わるよりも、何かひとつでも、自分たち自身のストロングポイントを持つことが大切であると考えた結果である。

ちなみに、「スターキング・メモ」を仕上げるにあたっては、昨年の入れ替え戦のDVDも見た。試合終了まで残り4秒からのラストプレーでKayaksが弘大に逆転負けを喫した、あの試合である。時を経て見ると、私のプレーコールのまずさにも改めて気付かされるが、それよりもKayaksの選手たちの一所懸命さにハッとさせられた。その一所懸命さというエッセンスを加えることによって、「スターキング・メモ」は完成した。

明日はミーティング。私は仕事で参加できない予定だが、この「スターキング・メモ」によって、Kayaksの部員およびコーチングスタッフは全員が弘大戦に対して共通の理解(=自分たちが何をすべきか)を持てるようになるはずだ。あとは信じて実践するのみ。気合い入れて頑張っていこう!Kayaks!
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k_sone

Author:k_sone
東北学院大学体育会アメリカンフットボール部Kayaks(カヤックス)の元監督。部員数が激減して廃部寸前にまで陥ったチームを立て直し、東北学生1部リーグに昇格させた。2011年5月、監督を辞任。

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