ようやく練習に参加した

このところ急に冷え込んできたが、昨日の仙台はよく晴れて暖かく、夜の練習もさほど寒さは感じなかった。

10月17日(日)の日本大学工学部戦以降、私は大学祭などの業務があってずっと練習に行くことができずにいたが、昨日ようやく、試合後初めてグラウンド練習に参加した。次の試合、11月3日(水)の北里大学獣医学部カウボーイズ戦まで残り僅かな時間しかないが、水曜開催という変則日程(通常、試合は日曜開催)のお陰で、試合までに2~3回は練習を見ることができそう。十分とは言えないが、やれることはたくさんある。できる範囲で万全を期す覚悟で昨日は練習に向かった。

リーグ戦最終戦にして2部リーグの決勝戦(Kayaksと北里大は共に3勝0敗)となる次の試合、さぞかし気合いが入った練習をしているのだろうと予想していたが、豈(あに)図らんや、ウォーミングアップは静かな雰囲気で淡々と行われていた。「これではいかん!」と思い、途中から選手たちに声を掛けて気合いを入れていき、アップ後のランメニューではそこそこ元気な声も出るようになってきた。何しろ次はリーグ戦最終戦で、しかも決勝戦。これまでの2試合とは明らかに相手のレベルが違う。おとなしいフットボールで勝てる相手ではないはずだ。

既にゲームウィークに入っているので、短いランメニューのあとはすぐにチームドリル。授業の関係でクォーターバックが遅れてきたため、始めにディフェンスのドリルから行った。

北里大学獣医学部を想定したオフェンスに対して、ディフェンスチームは良い動きでボールを封じ込めていた。昨日はグラウンドを広く使えたので、実際の試合のようにボールを進ませてドリルを行ったのだが、オフェンスチームはほとんどファーストダウンを奪うことができなかった。自陣20ヤード、10ヤード、4ヤードという特定の位置からのディフェンスも何度か繰り返したが、問題点も無くはなかったが、選手たちの動きは良く、あとは戦術的なアジャストメントが必要だろうといった感じ。ディフェンスコーディネーターを務める斎藤ヘッドコーチの腕の見せどころだ。

前の試合で前半を0-0で折り返した不振のオフェンスチームは、昨日のドリルでも、始めのうちはアサイメントを間違ったりファンブルしたりでイイトコ無し。しかし、それより何より、迫力が無い。気迫が感じられない。相手を打ちのめして絶対に得点するんだ、という覚悟が全く感じられない。これは、フットボールチームにとって致命的だろう。

フットボールはケンカじゃないので、暴力的に相手を叩きのめすことは決して許されるものではないが、激しい接触を伴いながらボールを前進させて得点を競い合うというフットボールの本質からして、ルールに則った正当なブロックやタックルで相手を打ちのめし、地面にひれ伏させてやるんだ、という熱い思い、気迫、そしてその行為は、フットボール選手にとって必要不可欠な要素である。今のKayaksのオフェンスチームには、それが足りない。

ドリルが始まって数プレーで、すぐに私は選手たちの心に気迫を注入し始めた。元々、彼らはそうした熱い何かを持ってKayaksに入部してきたのだから、ちょっとしたきっかけを与えることによってすぐにそれを思い出し、前面に出すことができる。それに、今年こそ私はあまり練習に参加してこなかったが、2年生以上の部員たちは昨シーズンまで私の「厳しい指導」を受けてきたのだから、ちょっとした私の言葉や仕草にも敏感に反応してくれる。1プレーごとに調子は上がり、元気も出て迫力も増し、1シリーズ終わる頃には、さっきまでとはまるで違うチームへと成長してくれた。

その後のオフェンスチームは見違えるほど活気に溢れ、若干の修正が必要な箇所は残ったが、良いドリルをすることができた。昨日は、特に4年生のランニングバックの出来が良く、クォーターバックとレシーバーもナイスプレーを繰り返していた。残念ながらラインメンがまだやや迫力不足か。まだ何かしらの制約を受けているというか、思い切りが足りない。と同時にブロックが淡泊で、プレー終了の前にブロックを諦め、観客のようになってボールを目で追いかけてしまっている。これではプレーは成功しない。

が、あまり心配もしていない。これまでの経験、積み重ねで、最後までやり切ることの大切さを彼らはよく知っているので、試合までにはきっちりとペースを上げてきてくれるはずだ。4年生ラインたちが強いリーダーシップを発揮すれば、すぐに良いプレーができるようになる。何しろ彼らラインメンはチームの魂、Kayaksの誇りなのだから。

ドリルの時間が若干長くなり、キッキングゲームの練習の途中で夜間照明が全て消えてしまった。時間どおりにやらないのが私の欠点であり、長所でもある?! 昨日は良い練習だった。(…というのは自己満足か? 自己満足だ)
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プロフィール

k_sone

Author:k_sone
東北学院大学体育会アメリカンフットボール部Kayaks(カヤックス)の元監督。部員数が激減して廃部寸前にまで陥ったチームを立て直し、東北学生1部リーグに昇格させた。2011年5月、監督を辞任。

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