対日本大学工学部戦

我慢の末に選手たちが自らの力で勝利をもぎ取った。
今日の日工戦は、まさにそんな感じの試合だった。

今日の仙台は気温はそれほど高くなかったが、朝から青空が広がる良い天気。宮城自転車競技場の芝の状態も良く、絶好のコンディションでKayaksはリーグ戦第2戦、日本大学工学部クロウジャッケルズ戦を迎えることができた。

今日のKayaksはチームの雰囲気も良く、試合前の練習では気合いの入った良いプレーを連発していた。しかし、試合が始まると前半を0-0のまま折り返すという苦しい展開。Kayaksは、ディフェンスは相変わらず堅守を誇り、工夫を凝らした日工オフェンスに失点を許すことは無かったのだが、オフェンスが悪かった。プレー自体は上手く機能しているのだが、ゲインが奪えないという、もどかしい状態。自滅といってしまえばそうなのだが、何となく運が悪いといった感じ。オフェンスの選手たちがサイドラインに戻ってくるたび、「決して悪くはない。我慢してこのままやり続けよう」と励まし続けるしかなかった。敵陣深くへ攻め入ることもできるのだが、そこから先に進めない。日工ディフェンスに上手くアジャストされていたということも言えるのだが、それよりも、「急いては事を仕損じる」ということを証明しているかのような展開が続いた。

ハーフタイム。
自分たちがやろうとしていること、また、やっていることに間違いは無い。一喜一憂せず、我慢して後半も同じオフェンスをやり続けよう。相手のことよりも、自分たちがすべきこと、すなわち今やるこのプレーに全力を尽くそう。そんなことをオフェンスの反省として選手たちに話し、いくつかの確認だけをして何もアジャストせずに後半に臨んだ。

前半のオフェンスが上手くいかなかった原因のひとつに、私のプレー選択のまずさがあることは認識していた。それは、ゲームプランと呼ぶ戦略的な理由によるものだったが、監督が選手たちの足を引っ張る訳にもいかないし、1部昇格という目標を達成するには負けられない試合でもあったので、ゲームプランを若干修正し、プレー選択のパターンを変更することにした。

後半が始まってすぐ、選手たちの我慢が実を結び、自らの力を信じ続けた結果のご褒美とも言えるタッチダウンを奪うことができた。さらにタッチダウンを重ね、ディフェンスチームのパスインターセプトタッチダウンも加えて、終わってみれば28-0という点差で、この苦しい試合に勝利することができた。

試合後、観戦いただいた部長先生やOB、コーチ陣には厳しい叱咤激励をいただいたが、私は、今日のような試合に勝つことができたことをとても良かったと思っている。自分たちKayaksは、2部リーグの中ですら決してズバ抜けて強い訳ではなく、今日の対戦相手である日工もそうだが、相手も勝ちたいと思って必死に試合に臨んでいる訳で、リーグ戦というのは接戦になるのが当然だと思っている。そうした苦しい状況の中で、自分を信じ仲間を信じ、一喜一憂せず、我慢して一所懸命物事に取り組むことができる強い精神力が育まれる訳で、これこそがカレッジフットボールによって得られる最も大きな恩恵のひとつであると私は信じている。

今日の試合は前半を0-0で折り返しながら、我慢して諦めず、失敗しても落胆せず、自分たち自身を信じて一所懸命自分たちのフットボールに取り組んだ結果、後半はオフェンスで3つのタッチダウンを奪うことができた。この経験は、選手たちにとって何物にも代え難い、貴重な経験だったと思う。次のリーグ戦最終戦、対北里大学獣医学部戦やその後の1部2部入れ替え戦は、当然厳しい展開が予想される。しかし、今日の試合を経験したKayaksはそうした厳しい展開にも動じることなく、最終的に試合が終わった時に勝者となるにはどうすべきかを知ったと言える。力が足りないところは今後の練習で補っていくが、今日の経験に勝る練習は決してできない。本当に今日は良い経験をした。

かつて、せんだいグリーンボウルの学生オールスターチームでお互いコーチとして一緒に活動したことのある日大工学部の一井監督は、若いが非常に優秀な指導者で、今シーズンも部員数が11名を僅かに超えるようなチームを良く鍛え上げてきた。彼のフットボールに対する理解力やセンスには私など到底及ばない。今後は是非とも部員数を増やしていただいて、また接戦を戦いたいと思う。

今日の試合には、本学応援団が応援に駆けつけてくれた。また本学放送会が実況放送をしてくれて、スタンドを大いに盛り上げてくれた。共に東北学院大学に学ぶ学生同士が励まし合う姿は、見ていて大変気持ちがいい。次戦もよろしくお願いします。

また、今日の試合には、たくさんのOB/OGや部員のご家族、Kayaksファンの皆さまが観戦にいらしてくれて、Kayaksに声援を送ってくれた。前半の戦いぶりに歯痒い思いをされたことでしょう。申し訳ございません。次の試合は2部リーグの事実上の決勝戦です。さらに準備をして万全を期す所存でおりますので、是非、次もグラウンドに足をお運びいただき、ご声援ください。

【次の試合】 リーグ戦最終戦
11月3日(水)11時~ 対北里大学獣医学部カウボーイズ戦 @宮城自転車競技場
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プロフィール

k_sone

Author:k_sone
東北学院大学体育会アメリカンフットボール部Kayaks(カヤックス)の元監督。部員数が激減して廃部寸前にまで陥ったチームを立て直し、東北学生1部リーグに昇格させた。2011年5月、監督を辞任。

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