低く、速く、しつこく!

リーグ戦初戦(Kayaks 53-0 山形大学トムキャッツ)から約1週間が経つが、今日、試合後初めて私はグラウンド練習に参加した。

昨日までに山大戦のDVDをじっくりと見て、私が担当するオフェンスチームのブロックの余りに雑なことが気になったので、今日はいつもよりも長めに時間を掛けてプレーひとつひとつのメカニズムを解説しながら、丁寧なブロックを心掛けたドリルを行った。

最も気になった、というか気に入らなかったのは、ブロックが淡泊だったこと。私たちKayaksのオフェンスフィロソフィーにおいて「低く、速く、しつこいブロッキング」は、この20年余りの間、常に最も重視され、これを遂行するために全ての練習メニューが構築されていると言っても過言ではないほど大切なことであるはず。それが疎かにされているのでは、試合に勝っても何の意味もない。

ブロックというのは、ディフェンダーがボールキャリアをタックルしようとするのを邪魔する行為な訳で、必ずしも綺麗なフォームで相手のフレーム(おおまかに言うと、オフェンス側がブロックする時に接触できる相手の体の「面」。2つ以上の面に同時に接触するとホールディングという反則になる。例えば、相手の正面と側面に同時に触れることは反則)に激しくヒットしてそのままドライブできる訳ではない。しかし、例えどんな体勢であっても相手ディフェンダーにしつこく密着し、相手と味方ボールキャリアとの間に居続けることができれば、大抵の場合ブロックは成立するのである。ブロックの成立、すなわちプレーの成功である。

山大戦のDVDを見ると、相手の正面に激しくヒットしてドライブしようとする意識が強すぎ、結果相手にかわされてバランスを崩し、自ら地面に這いつくばって、そこでブロックを終了してしまっているケースが非常に多かった。四つん這いになってでも相手とボールキャリアの間に体を入れ、文字どおり身を挺してボールを前進させようとするのがブロッカーの役割ではないのか!?

今日はドリルを通じて、どんな体勢であってもしつこくブロックし続ける、という意識を植え付けることはできたと思う。こういうことは技術云々ではない。いや、もちろん技術は大切だが、どんなことがあっても絶対にブロックしてやるという意気込み、気迫の方が、その何十倍も大切だと思う。あとは、明日以降の毎日の練習でそれを繰り返すこと。反復練習以外に成功の道は無い。

今のKayaksのオフェンススタイルは、4年生が1年の時、彼らの持つ潜在能力を最も良く発揮できるものと判断して導入したもの。なので、当初から4年目の今シーズンで完成させようという目論見はあったが、今年は私が現場から離れていたのでそれを断念していた。
図らずも8月から現場に戻ることになり、時間的にはかなり厳しいが、せっかく与えられたチャンスなので、当初の目論見どおり今のオフェンススタイルの完成を目指そうと思い指導している。私の様々な要求を短い時間でこなさなければならない選手たちにとっては、ややオーバーワーク(アタマが!?)かもしれないが、戦術自体は極めてシンプルなものなので、焦らず取り組んで欲しいと願っている。

リーグ戦第2戦(10月17日 対日大工学部戦)では、その完成型に近いオフェンスをお見せすることができると思う。是非とも足をお運びいただき、グラウンドでご覧いただきたい。ご声援、よろしくお願いします。

(情報戦をも戦わなければならないフットボールゆえ、具体的なプレー名やアサイメント等を書くことが出来ず、いつも以上に分かりづらい文章でスミマセン! ご理解ください。)
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プロフィール

k_sone

Author:k_sone
東北学院大学体育会アメリカンフットボール部Kayaks(カヤックス)の元監督。部員数が激減して廃部寸前にまで陥ったチームを立て直し、東北学生1部リーグに昇格させた。2011年5月、監督を辞任。

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