対山形大学戦

山形大学戦20100905第35回東北学生アメリカンフットボールリーグ戦は、先週1部リーグ2試合を行って既に開幕しているが、Kayaksが所属する2部リーグも、今日開幕した。

開幕戦となったのは、Kayaks対山形大学トムキャッツ戦。会場は昨年からリーグ戦で使用されるようになった宮城自転車競技場。宮城野原陸上競技場に隣接する施設で、自転車競技用トラックの内側の天然芝のスペースをグラウンドとして使用している。今日の試合開始は当初11時の予定だったが、グラウンド設営に手間取ったらしく、15分遅れで開始となった。

ここ数年、Kayaksが何よりも部員勧誘を重視して、今年は30名を超える選手数を確保したのに対し、山形大学は11名をようやく超える程度。暑い中での試合でこの人数差は大きなハンディになることが予想されたが、案の定、特に試合後半は山大の選手が多数傷んだ。対する我がKayaksに傷んで退場する選手はおらず、やや付け焼き刃的ではあるが、夏の練習から継続的に取り組んでいるフィジカルトレーニングやインターバルダッシュが効果を上げているのだろうということを感じさせてくれた。

さて、試合は山形大学のキックオフで始まり、Kayaksは続くオフェンスで見事なドライブを披露し、最初のシリーズでタッチダウンを奪うことに成功した。今日の試合では、相手に敬意を払いながらも完膚無きまで打ちのめすことを目標としつつ、同時に、1~2年生に試合経験を積ませることも目標としていた。それは、Kayaksというチームが今後も勝ち続けるために必要なことであり、むしろ、完膚無きまで打ちのめすことよりも優先されるべき目標であると言えた。

そこで、オフェンスもディフェンスも1本目(スターティングメンバー)がある程度ゲームを組み立てた後は、1~2年生を主体としたメンバー構成で試合に臨むことにしていた。私が担当するオフェンスチームでは、第1クォーターのうちに4年生クォーターバックから1年生クォーターバックに交替し、ランニングバックやレシーバーも若手を多く起用した(ラインメンは交替要員がいないため始めから若手が出場していた)。

1年生クォーターバックはまだまだ未熟で、練習でもファンブルばかり繰り返していたが、私は何か感じるものがあり、彼をセカンドQBに抜擢したのだった。今日の試合については、「何十回ファンブルしようがオレはお前を出し続けるから、そのつもりでやってくれ」と前々から伝えてあったので、彼も覚悟を決めて準備してきたようで、残念ながら2度ほどファンブルしてしまった(アサイメントミスは数多くあった)が、それ以外は無難にプレーしていた。それどころか、慣れてきた後半は得点を積み重ね、53-0という大差での勝利に大きく貢献してくれた。

今日のオフェンスは収穫が多かった。
私の決断で8月になってからポジションを変更した選手が、今日は新しいポジションで大活躍してくれた。彼も精神的な覚悟がしっかりできていたのだろう。後半多く得点できたのは、彼の活躍がチームを鼓舞したからだと言っても過言ではない。

また、期待していた1年生ランニングバックも、期待どおり、いや、期待していたスタイルとは若干違ったが、大いに活躍してくれた。ガツガツ行くタイプかと思っていたのだが、意外や意外、ヒラリヒラリというタイプ。まぁ、それならそういう使い方をするのみ。私の思いどおりでなければならないことは全く無い。むしろ楽しみが増えたと喜んでいる。

そしてもうひとり。今年のゴールデンウィークに負傷し、入院・手術をしてリハビリに励んでいた我がKayaksの主将が、攻守1プレーずつだけだが試合に出場した。当初は今シーズンは絶望かと思われたが、懸命にリハビリし、1プレーだけだが試合に出れるところまで回復した。彼はチームの精神的柱であり絶対的な存在である。彼の完全復活は、私も含め誰もが望むことだろう。しかし、無理は禁物! 完全に治して、ベストな状態で試合に臨ませてあげたい。

この他にも、たくさんの選手たちが素晴らしい活躍を見せてくれた。本当に、今日のオフェンスは収穫が多かった。

今シーズンは、選手の力量やタイプから考えて、ランとパスのバランスの取れたフットボールを目指すべきであろうと予想して取り組んでいるが、今日はまずまずの出来だったと思う。まだパスに弱いが、これから徐々にレベルを上げていけば良い。何しろ、第2戦まではあと1ヶ月以上もあるのだから。

ディフェンスやキッキングゲームについてはヘッドコーチに任せているので、実はあまりよく見ていない。昨年もディフェンスは任せていたが、ある程度の指示は私も出していた。今シーズンは完全に任せようと思い、今日は試合中、ディフェンスチームがプレーしている間、私はサイドライン(ベンチ)にオフェンスチームを集めて情報を収集したり、次のオフェンスの組み立て方を指示したりしていた。こうしたやり方がフットボール本来のやり方だと思う。スタッフが増え、部員が増えて、ようやく本来の形にすることができた。

さて、そんな状態だったが、たまたま少しだけディフェンスやキッキングを見ていて、残念なことがあった。

まず、今日の試合も失点ゼロのディフェンスだが、実は、1~2年生中心のメンバーで戦っていた時に、大きく攻め込まれて失点しそうになった場面があった。その時、ヘッドコーチはメンバーを大幅に入れ替えて上級生をグラウンドに戻し、見事に相手オフェンスを退けることに成功したのだが、果たしてその必要があったのだろうか、というか、そうすべきではなかったのではないかと思い、私はむしろ残念に思った。

なぜなら、私たちKayaksは失点ゼロを目標としてはいないので、あそこでメンバーを1本目に戻してまで失点を防ぐ理由は何も無かったはずで、むしろそうしてしまったことで、控えの選手たちが危機的状況で自分たちが何を為すべきかを経験する貴重な機会を奪ってしまったことが残念でならないのだ。

キッキングゲームで残念に思ったことはもっと単純で、短いパントに対して、フェアーキャッチするのか流してしまうのか、ということの意志統一が全くなされていない様子だったのが残念だったということ。これについては、練習時間が短かったので仕方がない。今後はもっとスペシャルチームの重要性をひとりひとりが認識して、積極的に取り組んでいくはずなので心配は無い。

ディフェンスのメンバー交替の件については、今後さらにコーチングスタッフと打ち合わせを密にし、Kayaksがチームとして破綻のないゲーム展開をしていけるよう努力するつもり。兎にも角にも、今日も失点がゼロだったディフェンスチームは大したものなので、それを育てたヘッドコーチの功績は手放しで賞賛できるものであることは間違い無い。

今日も仙台は厳しい真夏の日差しが照りつける暑い一日だったが、大勢のKayaks OB/OGや部員のご父母、Kayaks ファンの皆さまが応援に駆けつけてくれた。本学応援団の声援と共に、大変有り難く、心強く感じました。この場をお借りして改めて御礼申し上げます。ありがとうございました。

また、少人数ながら元気に声を出し、気迫溢れるプレーを最後まで見せてくれた山形大学トムキャッツは、本当に良いチームだった。身体的な準備が不十分だったことが少々残念だが、熱心に取り組んでいる様子は見ていて十分伝わってきたので、地道に練習を続け、また良い試合ができるように頑張って欲しいと心から思う。

Kayaksは明日明後日の2日間をゆっくり休み、水曜から活動を再開する。今後ますますご声援ください。
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プロフィール

k_sone

Author:k_sone
東北学院大学体育会アメリカンフットボール部Kayaks(カヤックス)の元監督。部員数が激減して廃部寸前にまで陥ったチームを立て直し、東北学生1部リーグに昇格させた。2011年5月、監督を辞任。

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