合宿最終日報告

中一日の休日で部員全員が一旦帰宅する、2泊3日×2の変則スケジュールで6日間にわたって行われた今夏の夏合宿が、昨日終了した。歴史的猛暑と言われる今年の夏だが、8月も中旬を過ぎたにも関わらず、ここ仙台でも連日30℃を超す暑い日々が続き、合宿前半は涼しい日もあったようだが、後半の3日間は、連日33℃以上の酷暑。気温が高くなる正午から15時までの時間は練習を避けたが、それでも熱中症や体調を崩す部員が数人出てしまった。

さて、昨日の合宿最終日の様子をご報告しよう。
最終日は、午前中は合宿所の清掃で練習は休み。早めの昼食を食べて、午後2時から練習を開始した。

既に気温は34℃を超えていて、日差しは痛いほど強烈だったが、雲が太陽を覆うと風は涼しくすら感じ、あぁ、少しずつ秋は近づいてきてはいるんだなぁ、といった感じ。とは言え、フットボールの練習をするには暑すぎるので、グラウンド中央に散水器を置き、シャワーを浴びながら練習メニューをこなしていった。

短めのランメニューのあと、ディフェンスのプレー確認を行った。
今合宿中、部員と共に合宿所に寝泊りして指導にあたった齋藤ヘッドコーチの指導により、春よりはずいぶんと基本どおり動けるようになっていて、リーグ戦に向け、徐々にレベルを上げている様子がよくわかった。

予定では、ディフェンスのプレー確認のあと、私が担当するオフェンスのプレー確認をすることになっていたのだが、ディフェンスのプレー確認でデモチームを務めたオフェンスチームのあまりの不甲斐なさに、メニューを変更し、各プレーの重要ポイントだけを反復するドリルを行った。

担当コーチが寝食を共にしたディフェンスの出来と、仕事の都合とは言え、ほとんど練習を見れなかった私が担当するオフェンスの不出来の差は、コーチがいかにチームに大きな影響を与えるかを証明したような形だが、それにしてもオフェンスチームの出来の悪さは度が過ぎる。昨シーズンの戦力を100として、10~20程度。春のオープン戦で岩手大学に対し、オフェンスの獲得ヤードがマイナスだったという結果は、必然の結果だったのだと、改めて思った。

メニュー変更で行ったドリルは、例えば、フルバック。
スタートがすこぶる遅く、ブロックするラインとの関係が全く成り立っていない。ポイントオブアタック(ボールを持って走るところ)へ躊躇して恐る恐る走っているからそうなるように見えたので、まずはダミーを使って躊躇せずに穴に走りこむことだけを繰り返し、それができるようになってからボールを持たせて走らせ、最後にダミーを人に替えて、実際のプレーに近い状態でやらせてみた。

こんなの、春先の練習でやるべきことだが、今のKayaksはその程度のレベル。
ファンダメンタル(基礎)を無視して、カッコだけの複雑なアサイメント(動き)のプレーをすることはチームフィロソフィーに背くことになる。なので、リーグ戦初戦まで10日しか残っていないが、初歩の初歩とも言えるドリルを夏合宿最終日に行ったという訳。

時間の都合でチーム全体でのプレー確認はできなくなったが、いくつかの基本的なプレーで同様の初歩的ドリルを行った。結果的に、「夏合宿の最終日でも初歩的なドリルをしておいて良かった」と思えるのは2ヶ月先のリーグ戦終了後だろうが、きっと全部員がそう思えるはずと信じて、これからもファンダメンタルを重視した練習を繰り返すつもりだ。

合宿最終日の練習は、ラストメニューでクイック10本(50ヤード10往復)を走ったあと、「合宿の」ラストメニューである恒例スクエアダミーで締めくくりだ。スクエアダミーは儀式的な意味合いが強いメニューで、体力的にも一時的にだが相当キツいメニューのため、猛暑の今年はやらない方が良いかな?とも思ったが、夕方になって気温はずいぶん下がったし、選手たちの様子を見て十分可能だと判断したので、例年どおり1年生から順に行った。

スクエアダミーは例年どおり大いに盛り上がり、合宿をみんなで乗り切ったぞ!という充実感を感じることができる「儀式」としての目的は、十分に果たせたと思う。選手たちがマネージャーを呼び込んでハドルし、肩を組んで行ったハットボイスの雄叫びは、冷淡な性格の私でさえ、鳥肌が立つほど魂を揺さぶられた。しかし、コーチたちが口を揃えて言ったとおり、あくまで夏合宿を乗り切ったに過ぎず、リーグ戦では、まだ1勝もしていない。それどころか、オフェンスのチームドリルさえまともにできない現状では、リーグ戦で1勝することすら難しいと言わざるを得ない。

一方で、この夏合宿を乗り切ったことには大きな意味がある。合宿を乗り切れれば、その後に続く長いリーグ戦と、それを勝ち抜くために行う厳しい準備(練習)も必ず遂行することができる。このことを部員たちが、頭ではなく、心で理解できれば、自ずと自分たちのすべきことが分かるはず。すなわち、勝利は、正しく行われる辛く苦しい反復練習からのみ得られる自信が手繰り寄せてくれるもの、であるということ。合宿を乗り切ったことによって、部員たちはそのことに何となくだが気付いたはず。流した汗と涙が「青春ごっこ」の1ページに成り下がらないように、これからも日々ファンダメンタルを反復し、精進していって欲しい。

今日と明日は練習は休み。明後日、27日(金)から練習再開です。これからもKayaksにどうぞご声援ください!
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プロフィール

k_sone

Author:k_sone
東北学院大学体育会アメリカンフットボール部Kayaks(カヤックス)の元監督。部員数が激減して廃部寸前にまで陥ったチームを立て直し、東北学生1部リーグに昇格させた。2011年5月、監督を辞任。

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