夏合宿、開始

昨日から、いよいよ、というか、もう夏合宿が始まってしまった。
今年は大学の学事暦の都合で全体練習開始が遅れ、リーグ戦初戦の日程との関係で、僅か3日間の体慣らしのみで泉キャンパス内での夏合宿に突入。しかも、これまた大学の都合で、2泊3日の合宿を中1日の休みを挟んで2回行うという変則日程。何とも困難な条件ばかり突きつけられている気がしてしまうが、これらもまた、乗り越えて成功した時の喜びをより大きくしてくれるスパイスに過ぎないと思って、やるべきことやり抜き、近道をせずに前進していくのみである。

さて、合宿初日。
歴史的猛暑は今なお続いていて、昨日も最高気温は30℃ほどあったようだが、さすがにお盆を過ぎて空気が軽くなり、吹く風はだいぶ涼しさを感じるようになってきた。ゼミやインターンシップなどで数名が欠けていたが、部員たちは皆、元気な笑顔で合宿初日を迎えてくれていた。

昨年までの長野県飯綱高原での合宿に比べ、移動時間がかからないことを利点とするため、初日から午前午後の2部練習を行った。
午前は、全体練習再開後から取り組んでいるフィジカルトレーニングとパート練習、午後はドリル中心のメニューで、計6日間をフットボールのためだけに費やす。

毎日通っているキャンパス内、いつもと同じグラウンドでの合宿ということで、どうしても気が散りがちだが、近くのコンビニやキャンパス内の大学生協への出入りも制限して、出来るだけ合宿中であることを意識させるようにしたつもり。果たしてどれだけの成果が上げられるか、不安でもあり、楽しみでもある。

午後のドリルで、私の現場復帰後、初めてアサイメントドリルを行った。短い時間だったが、今シーズンのキープレーになるであろうプレーを繰り返したのだが、はっきり言って失望するほどの不出来。選手たちにも「今日は0点」と言うしかなかった。

まず、ファンダメンタル(基本)が全くなっていない。
ケイデンス(クォーターバックが掛ける号令)に合わせて素早くスタートを切ることができていない。クイックネス(静止状態からの動きだし)が著しく劣っている。姿勢が高い。プレーが終了する前に足を止めてしまう。…などなど。

プレーの意図を理解していないのは、まだ現時点では仕方ないとして、秋のリーグ戦を戦う身体的準備が全くできていないことに関しては、失望というか、唖然としてしまったほど。

私は、今回の夏合宿の初日と最終日以外は、県外出張のため合宿には付き添えないため、あとは部員たちが自分たちで考えてやっていくしかない。ポイントは昨日のうちに伝えたので、きっと苦しいフィジカルトレーニングを通じてファンダメンタルを身に付け、プレーの精度を上げてくれるに違いない。最終日の彼らに会うのが本当に楽しみだ。


午後の練習でちょっとしたハプニングがあった。
今春3月にKayaksと交流のある某大学を卒業したというOBが、合宿練習に参加させて欲しいと突然申し出てきた。私はそうしたことについては全くこだわりが無いので喜んで歓迎したが、ドリルが始まるやいなや、彼がKayaksの選手たちにあれこれ指導をし始めた。これには私も黙ってはいられない。

そもそも人に物事を教えるというのは、ただ単に経験があるからといってできるものではない。たかだか4年程度、大学でフットボールを経験したからといって、他人に教えられるほど簡単ではないということ。増してや、出身チームではないのだから、監督である私から指導を許可されていないにも関わらずそれをしてしまっては、失礼極まりない。即座に彼をドリルから呼び出し、今すぐグラウンドから出て行くか、黙って練習に参加するかしてくれと伝えた。

Kayaksには、KayaksのOBではない他大学出身のアシスタントコーチもいるが、彼は1年間、熱心に練習に参加し続けて私のフィロソフィーを肌で感じ、理解してくれたので、翌年、アシスタントコーチとしてスタッフに加わってもらった。フットボールには世界共通のファンダメンタルもあるが、チームのフィロソフィーやプレースタイルによる独自のファンダメンタルも多くある。それらを理解せずに選手を指導してもらっては困るのだ。コーチングがOBの暇つぶしであってはならない。コーチングは教育である。教員免許のような制度上の資格は無いが、人として礼を失する者にKayaksの部員に僅かでも指導をしてもらっては困るのだ。

今回は、Kayaksと交流ある大学のOBということで、彼も私の考え方をよく理解してくれて、以降のメニューでは練習に集中してくれていた。私もチョット厳しく言い過ぎたので練習後、彼に謝った。


さて、2日目以降の合宿練習は、齋藤ヘッドコーチが中心となって行われている。随時報告が入る予定だが、このブログでご紹介できる場合は紹介させていただく。夏合宿で頑張るKayaksに、どうぞご声援ください!
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プロフィール

k_sone

Author:k_sone
東北学院大学体育会アメリカンフットボール部Kayaks(カヤックス)の元監督。部員数が激減して廃部寸前にまで陥ったチームを立て直し、東北学生1部リーグに昇格させた。2011年5月、監督を辞任。

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