対岩手大学戦

実力校の壁は厚かった。
圧倒的な力の差を見せつけられたという程ではないが、現状ではまだ決して越えることはできないだけの高さを持つ、分厚い壁だった。

今シーズン最後のオープン戦である岩手大学バイソンズ戦は、真夏の太陽が照りつける本学泉キャンパスグラウンドで14時半から行われ、Kayaksのキックオフで始まった試合は、攻守替わって最初のKayaksのオフェンスシリーズを見ただけで、試合の結果が既に見えたような感じだった。

「よそ行きのフットボール」とでも表現すれば良いのだろうか。
これまで自分たちがやってきたモノとは異なるやり方で攻撃を展開し、そして案の定、自滅してボールを進められずに、攻撃権をあっさりと相手に渡してしまった。

なぜ、こうしたことが起こったのか?
思うに、あまりにも頭でっかち(理論一辺倒)になってしまい、自分たちのストロングポイントを伸ばすことより、相手のウィークポイントを突くことに終始してしまったためであろう。

本来やるべきことは逆である。

自分たちのストロングポイントを十分に伸ばした上で、相手のウィークポイントにそれをぶつけてやる、というのが基本的な考え方であろう。でなければ、相手のウィークポイントが自分たちより強ければ、手も足も出なくなってしまう。

岩手大学の選手たちは、さすが1部リーグ随一の実力を持つだけのことはあった。
試合中、担架で運び出されるのは、皆、Kayaksの選手ばかり。
審判が、プレー終了のホイッスルを吹いた時にグラウンドに倒されているのも、皆、Kayaksの選手たちばかりだった。

しかし、Kayaksの選手たちもよく頑張った。
何度も心がくじけそうになりながら、自らすぐに立ち上がり、強い気持ちで相手に立ち向かっていこうとしているのがよくわかった。先の仙台大戦の時のように、ずるずるとやられて敗者の戦い方をしてしまうのではないかと心配したが、それは杞憂に終わった。大きな進歩、成長だ。

試合後、ヘッドコーチらコーチングスタッフと話し合い、今後はより一層ヘッドコーチに指揮権を委ねる方向で話がまとまった。
先々週の北海学園大学との定期戦、そして今日の岩手大学戦と、ついつい私も興奮してプレーの選択にまで口を出そうとしてしまったのだが、それではやはり上手くいかない。極端な話、指揮系統の二重構造になってしまって、選手たちが誰の言うことを聞いていいか迷ってしまう。真逆なことを言うことは無いだろうが、ニュアンスのズレが不信感につながる恐れは大いにある。そうした指摘をヘッドコーチからも受け、まさにそのとおりだと思ったので、これからは当初の計画どおりヘッドコーチに指揮権を委ね、私は監督という立場にいながら、後方支援に励もうと思う。今はそれがベストの選択だと信じている。

さて、2月から始まったオフシーズン~プレシーズンもまもなく終わりを迎える。あと1週間は練習を続けるが、その後しばらくは大学の前期試験に伴い、練習はお休みとなる。今年は夏休みが短くなったため、あっと言う間にリーグ戦を迎えるようなスケジュールだが、オープン戦で得た経験を活かし、悲願の1部昇格に向けて全力を尽くして欲しい。
ブログ内検索
カテゴリー
月別アーカイブ
全記事一覧
モバイル版QRコード
このブログは携帯電話でも閲覧できます。下のQRコードを読み取ってアクセスしてください。
QR
プロフィール

k_sone

Author:k_sone
東北学院大学体育会アメリカンフットボール部Kayaks(カヤックス)の元監督。部員数が激減して廃部寸前にまで陥ったチームを立て直し、東北学生1部リーグに昇格させた。2011年5月、監督を辞任。

FC2カウンター
different version