対仙台大学戦

落胆する内容だった。
0-7で折り返した前半は、まだ互角に戦えるのではないかと思えたが、後半最初のオフェンスプレーでオフセンター付近を突かれ、60ヤード以上を独走されて一発タッチダウンを奪われてからのKayaksは、かつて見慣れた敗者の戦いぶりだった。結果は0-27の惨敗。内容は、点差以上に惨めなものだった。

前半、相手陣に攻め入って同点のタッチダウンにつなげることができそうなチャンスがあったが、攻め手を欠いて好機を逃し、後半もパントブロックで良い位置からオフェンスできるチャンスを得たが、ファーストダウンでパスを投げてインターセプトを喫し、自らチャンスを手放した。

ターンオーバーなど、相手が精神的に動揺している際(今回で言えばパントブロック)にロングパスで得点を狙うというのは、フットボールの戦略において定石とも言えるものだが、それはパスが戦術として確立していて初めて成り立つ公式。我がKayaksでは残念ながら成り立たない。パントブロック直後にどんなパスプレーを選択したのか、私はサイドラインの奥で負傷者と話していたのでわからなかったが、何とか好機を生かして得点して欲しかった。

後半最初に奪われた独走タッチダウンも、前半から再三狙われてゲインを奪われていたオフセンター付近の単純なハンドオフプレーだった。もっと早く対応すべきだったし、対応することはできたはずだ。

これまでオープン戦を2試合終えてみて、ディフェンスについては個々人の力量に頼りすぎている気がしてならない。すなわち、効果的に相手を封じ込めているというよりも、1オン1で勝っている選手だけが活躍しているといった印象。本来、1オン1で勝てない選手を攻められた場合にどうするか、ということを準備することが必要なはず。ディフェンスチームの戦い方について、もう一度基本的なところから見直すべきだろう。

オフェンスについては、何とも難しい。ヘッドコーチが自信を持ってプレーコールしていた分、オープン戦初戦の秋大戦より良かったと思うが、それよりもっと基本的な、試合をするための準備が整っていないように感じた。例えば、12人でハドルを組んでしまう交替違反のペナルティ。昨日の後半だけで、4~5回は取られたのではないだろうか? 交替選手を使ってプレーをクォーターバックに伝える方法は昨シーズンまでも使っていたが、6~7年やってきて1~2回しかペナルティを取られたことはない。それが昨日は頻発した。

練習とは、試合をするための準備を行うこと。ただ激しくすれば良いというものではない。まず、安全にプレーできるように基礎体力と基本的技術を選手たちが身につけ、試合が初めから終わりまでルールどおりにスムーズに進められるように準備し、それから戦術・戦略を磨いて強く鍛えていく。物事には何でも秩序と順序があり、それに反しては何事も成功しない。

交替違反を行わないための練習をしなかったKayaksは、残念ながら試合を行う準備をしていなかったと言わざるを得ない。全く恥ずかしいことで、わざわざオープン戦に時間を割いてくださった仙台大学シルバーファルコンズにも、審判団にも、観戦いただいたOB/OG、Kayaksファンの皆さまにも失礼なことをしてしまった。試合後、いつも声を掛けてくれるOBが目も合わせてくれなかったことからも、このことがいかに重大なミスであったかを物語っている。準備不足について、この場を借りて監督としてお詫び申し上げます。大変失礼いたしました。

「全員フットボール」をスローガンに、「全戦全勝」を目標としていた今年のKayaks。オープン戦2戦目で、早くも目標を達成することができなくなってしまった。今シーズン開始直後、1敗でもしたら4年生は引退する、という約束を私は部員たちと交わしていたので、試合後、私は当然、4年生に引退するよう求めた。
その後、私が試合会場を去る直前に、まだ4年生にもやらせてくれと全部員で嘆願に来たが、バラエティ番組の泣きの一回じゃあるまいし、やらせてくれでやらせるほど安易に引退など口にしない。それに、自分たちで決めた目標なのに、どこかのマニフェストみたいに、やってみたけどできませんでしたから無かったことにします、では意味がない。もし4年生たちが本当にまだKayaksの一員として活動したいなら、私自身を納得させることができる合理的な理由をヘッドコーチと一緒に考えてきなさい、ということで昨日は話し合いを終わりにした。

創部35周年記念試合である北海学園大学との定期戦を今週末に控え、Kayaksが立ち直れるかどうか? 早くも正念場だ。
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プロフィール

k_sone

Author:k_sone
東北学院大学体育会アメリカンフットボール部Kayaks(カヤックス)の元監督。部員数が激減して廃部寸前にまで陥ったチームを立て直し、東北学生1部リーグに昇格させた。2011年5月、監督を辞任。

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