スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

第63回ライスボウル

アメリカンフットボールの第27回日本選手権、第63回ライスボウルをテレビ観戦した。
試合は、鹿島ディアーズが接戦の末に関西大学カイザースを下し、12年ぶり2度目の日本一の座に着いた。

先制は関西大学。第1クォーター3分、互いにパントを蹴りあったあとの鹿島オフェンスのセカンドシリーズのファーストプレー、ラインをずらりと並べたフォーメーションから投げたフラットゾーンへのパスを関大ディフェンスバックが見事インターセプト。そのままリターンしてタッチダウンというビッグプレーで先制した。
関西大学は第1クォーター終盤にも鹿島のロングパスをインターセプト。しかしここは鹿島ディフェンスが踏ん張り、パスカットしたディフェンスラインが地面に落ちる前に自らボールをキャッチしてインターセプトするというビッグプレーのお返し。フィールドポジションも敵陣30ヤード付近と良く、これでモメンタムが一気に鹿島に傾くかと思われたが、鹿島オフェンスはゲインできず…と言うか関西大学のディフェンスが非常に力強く、ここは鹿島オフェンスはパントに終わった。

第2クォーターに入った直後、逆に関西大学はロングパスで敵陣深く攻め込むと甲子園ボウルでも走りまくった俊足ランニングバックが好ゲイン。タッチダウンこそならなかったが、4分、フィールドゴールを蹴って関大が3点を追加した。
しかし、第2クォーター中盤からは鹿島の強力なランプレーがコンスタントにゲインし始め、前半残り30秒、好パントを蹴った鹿島はセーフティでこの試合最初の得点をあげた。そのまま前半は終了し、スコアは10-2。オフェンスの得点は関大のフィールドゴールのみという、ロースコアでディフェンシブなゲーム展開となった。

後半、第3クォーターは関西大学のキックオフリターンで試合再開。
関大オフェンスはラン、パスが徐々にリズム良く噛み合い、タッチダウンはまたも奪えなかったがフィールドゴールレンジまで前進。そして5分、フィールドゴールで3点を追加して13-2と関大がリードを広げた。
しかしその後は鹿島ディアーズがジリジリとゲインを重ね、9分、ようやくパスでタッチダウンを獲得(リバースアングルから見ると…?)、その後の2ポイントコンバージョンも成功させ、13-10と3点差に詰め寄った。

その直後、関大オフェンスは見事なランアフターキャッチで敵陣30ヤード付近まで攻め込み、12分、44ヤードのフィールドゴールを成功させて3点を追加した。対する鹿島オフェンスは続くシリーズでも相変わらずコンスタントにゲインを重ね、第4クォーターに入ってもその前進は止まらず、関大ディフェンスバックの素晴らしいパスカバーでタッチダウンこそ阻止されたが、フィールドゴールの3点を奪い返して、鹿島が再び3点差に詰め寄った。

このあと、関西大学は長く時間を費やしながらゲインしたかったところだろうがプレーが上手く噛み合わず、ここは4つ目のプレーでパントを蹴らされ、鹿島はテンポ良くオフェンスチームがフィールドへ出てきた。勢いのある鹿島オフェンスは、第2クォーター中盤以降コンスタントにゲインを重ねるランプレーで前進し、7分、フィールドゴールを成功させて、ついに鹿島が16-16と同点に追いついた。

何とか加点したい関大だが鹿島ディフェンスに前進を阻まれ、5分余りを残してパントで攻撃権を鹿島に譲渡。その鹿島は、ここまで負傷欠場していたエースクォーターバックを投入。リズミカルなオフェンスはさすがと思わせたが、関大ディフェンスも粘り強く守って、残り3分、鹿島にパントを蹴らせて攻撃権を奪い返した。
慎重に攻めたいはずの関西大学だったが、残り2分余りでスペシャルプレーを選択し失敗。しかもファウルを取られ、パントも短く、自陣32ヤード付近から鹿島が攻撃することを許してしまった。鹿島は無理なく時間を上手く使いながら力強いランプレーで関西大学をジリジリと後退させ、フィールドゴールで3点を加点し、この時点で試合終了。19-16で鹿島ディアーズが勝利し、アメリカンフットボール日本一の座に着いた。


予想外の点の取り合いとなった甲子園ボウルとはまた違った、ロースコアの緊迫した試合展開は見応えがあって楽しかった。社会人寄りのテレビ解説が聞いていて耳障りだったが、毎年春にクリニックで来仙してくれている鹿島ディアーズが日本一になったのは、素直に喜ばしい。鹿島ディアーズには東北学生リーグ出身の選手もいて活躍していたし、この試合でMVPに選ばれた鹿島の選手が、関東・関西の1部校出身者ではないというところも、今シーズンから甲子園ボウルへの道が地方リーグにも開かれたことを指し示す、何か象徴的な出来事だった気がする。

それにしても関西大学カイザースは良いチームだった。事故などと評されて残念だったが、あの最初のパスインターセプトからのリターンタッチダウンも含め、マグレでXリーグの覇者からタッチダウンや得点が奪えるほどフットボールは簡単なスポーツではないはず。しかも、失点は僅か19点。セーフティを除けば、ディフェンスでの失点は僅か17点で、これは一般的に許されるディフェンスの失点に等しい。関西学生リーグ内でさえ優勝候補ではなかったとのことだが、実力ある、そして溌剌とした笑顔が印象的な、強いチームだった。

  • 鹿島ディアーズ公式ウェブサイト
  • 関西大学カイザース公式ホームページ
  • ブログ内検索
    カテゴリー
    月別アーカイブ
    全記事一覧
    モバイル版QRコード
    このブログは携帯電話でも閲覧できます。下のQRコードを読み取ってアクセスしてください。
    QR
    プロフィール

    k_sone

    Author:k_sone
    東北学院大学体育会アメリカンフットボール部Kayaks(カヤックス)の元監督。部員数が激減して廃部寸前にまで陥ったチームを立て直し、東北学生1部リーグに昇格させた。2011年5月、監督を辞任。

    FC2カウンター
    different version
    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。