新Kayaks、始動

4年生が引退し、新チームとなったKayaksが始動した。

初日の今日はミーティング。
私が開始時刻から数分遅れて到着すると、新主将が初々しい態度で今後のスケジュールなどを前に出て話していた。
私が部屋に入ると、いつもどおり全員で立ち上がって大きい声で挨拶。…ここまでは良かったが、私が席に着く前に部員たちが「失礼します!」と言って学年順(3年→2年→1年の順)に座り始めた。

「おい、目上の者が座ってから着席するもんだぞ!」

私に叱られて、慌てて再び立ち上がる部員たち。これまでは、私が着席するまで4年生が座らなかったのでこんなことは無かったが、4年生がいなくなり、3年生たちは座るタイミングがわからなかったのだろう。こんなことから教えなきゃないのか…と半ば呆れてしまうが、こうしたことを教えるために私が監督としてKayaksにいるのだと思えばやる気も出てくるというもの。やらなければならないことがたくさんあって嬉しい限りだ!?

新主将による今後のスケジュール確認のあと、私に時間を譲ってくれた。
教卓に立ち、久しぶりに部員たちの顔を眺めると、話したいこと、話さなければならないことが次々に湧いて出てきた。

まずは、やはり2009年シーズンを総括しなければならない。
23日の試合後や納会の席上でも話はしたが、あの時はまだ興奮冷めやらず、まともに総括できたとは言い難い。

始めに、あの悔やまれるプレーコールについて改めて謝った。
試合をリードし、残り時間が4分ほどだったころ、私は時間を費やすことよりも4年生を活躍させたくてプレーアクションパスを指示した。結果はパスインターセプション。敗戦へ続く流れは、全てこの私の誤った判断、勝負へのこだわりを捨てた判断から始まった。

今になって思えば、例えあそこで4年生がパスキャッチしたとしても試合に負けてしまえば嬉しくなんかない訳で、逆に私がパスを捨ててランプレーで時間を費やせば試合に勝てたかもしれず、勝っていれば、あまり活躍できなかった4年生も含めてみんな勝利に歓喜することができたはずだ。あの時も頭ではそう考えていたのだが、心に迷いが生じ、伝令の選手に告げたプレーはプレーアクションパスだった。

続いて総括として話したのは、今春のリクルートについてだ。
今年は3月上旬から、ラインメンを8人入部させろ、と具体的な数字まで指示していたのに、全く守られなかった。極論すれば、リクルートを終えてラインメンが揃わなかった時点で今年の目標である「1部昇格」など実現できる訳が無い、とさえ思えたことを打ち明けた。

試合で交代できずに体力が消耗するからではない。私はその時点で最強の11人をグラウンドに立たせる主義なので、もし攻守兼任の選手ばかりで11人が揃ったなら、交代無しでやらせるつもりだ。
そういう話ではなく、日々の練習でスターティングポジションを争い、しのぎを削る仲間・先輩・後輩なくして戦力の向上はあり得ない、ということ。リクルートの重要性を再認識して欲しくて、かなり厳しくこのことを伝えた。

こうした点を話して2009年を総括した上で、では2010年はどうするのか?という話をした。
と言っても、具体的なフットボールの戦術については、来シーズンはヘッドコーチに任せているので、私からは、物事をもっと具体的に考えなさい、ということを話した。

1部に昇格したいのであれば、まず、特にラインメンを中心とした人材を補強し、充実した練習ができる状態を作ること。その上で、フィジカルに強くなり、スピードを高めること。基礎体力でリーグ一番にならずして、1部昇格を語るなど戯言に過ぎない。今年は年間を通してウェイトトレーニングを行い、ほとんどのスクリメージ・試合において怪我人を出さずに済んだ。さらに、ライン戦で不利になることはほとんど無かった。しかし、まだ相手を圧倒できるまでにはなっていない。大袈裟に言えば、基礎体力だけなら本人の努力次第で日本一にもなれる訳で、その気概を持って練習に臨んで欲しい。

私が話をまとめて席を離れる時、新主将が目に涙をためていた。
女々しい涙ではなく、男気あふれる涙だった。
この男ならやってくれるに違いない。
新生Kayaksは大いに期待できる。
皆さんもどうぞご声援ください。
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プロフィール

k_sone

Author:k_sone
東北学院大学体育会アメリカンフットボール部Kayaks(カヤックス)の元監督。部員数が激減して廃部寸前にまで陥ったチームを立て直し、東北学生1部リーグに昇格させた。2011年5月、監督を辞任。

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