第62回ライスボウル

アメリカンフットボール日本選手権第62回ライスボウル、立命館大学パンサーズ対パナソニック電工インパルスの試合をテレビ観戦した。

立ち上がり、3回のプレーでダウンを更新できずにパントを蹴ったパナソニックに対し、戦前は劣勢が予想された立命館が最初のシリーズでクイックヒッティングパスを正確に通し、タッチダウンを獲得。トライフォーポイントのキックも成功して7-0と先制した。

立命館は、次のオフェンスシリーズも44ヤードのフィールドゴールに結びつけて3点を追加。立命館がパナソニックをスピードで圧倒しているのは、テレビの映像を通して見ても明らかだった。

第1クォーター終了間際、パナソニックは敵陣ゴール前までパスで前進するが、ここは立命館のディフェンスが踏ん張ってタッチダウンを許さず、続く第2クォーター開始直後にフィールドゴールで3点を与えるだけに止めた。

勢いに乗る立命館は、続くオフェンスでもパスとランでパナソニックを翻弄して見事なタッチダウン。キックも成功で17-3とリードを広げる。

徐々に歯車が噛み合い始めたパナソニックのオフェンスは、第2クォーター終了間際に再び敵陣へ攻め込み、ようやくタッチダウン。17-10と差を詰めたが、見た目にはむしろ立命館ディフェンスの強さが逆に目立ったような印象だった。

前半は予想外の展開で立命館大学がリードして終えた。しかし、第2クォーター中盤から立命館には負傷者が出始めており、自力とサイズに勝る社会人チームが後半は有利なのでは?という思いを持ちつつ、さらに白熱した後半戦を期待した。

その第3クォーター立ち上がり。
ファウルによる罰退もあってパントに終わった立命館オフェンスに対して、パナソニックオフェンスはロングゲインこそないものの個人技でジリジリと前進。立命ディフェンスのガマンもあってフィールドゴールに終わったが、17-13と徐々に点差を詰めてきた。

ややチグハグ感が出てきた立命オフェンスだが、パナソニックオフェンスもなかなか波に乗りきれない。何とか個人技でボールを失わずに前進し続けているが、時間をかけて、というより、時間がかかってしまっているという印象。結局第3クォーターの追加点は3点のみで終わってしまう。

第4クォーターに入ると立命館ディフェンスが息を吹き返し、鋭いパスラッシュでパナソニックにプレッシャーを与える。そしてここでビッグプレー!第4ダウンギャンブルのパスを見事インターセプト。その後のオフェンスはパントになったが、立命館はパナソニックを自陣深くまで押し込むことに成功した。

パナソニックオフェンスはそこからジリジリと時間をかけて前進。立命館陣まで攻め入るが、立命ディフェンスはやはり強かった!第4ダウンギャンブルを止めて攻守交替。立命オフェンスは時間を流すプレーを選択して、残り58秒まで時計を進めてパントを蹴った。

点差は僅か4点。自陣20ヤード、残り時間52秒からパナソニック電工の最後のオフェンスが始まった。

まずはパス成功。しかしインバウンズでプレーが終了したため時計が止まらない。その後もパスを成功させ、残り21秒、再びインバウンズでタックルされたためボールをスパイクして時計を止める。その後もパスを成功させて敵陣32ヤードまで攻め込み、残り7秒、パナソニックはラストパスをエンドゾーンに投げ込んだ。

大きな弧を描いたボールは、エンドゾーン内で待つパナソニックのレシーバーではなく、空中で競り合う立命館のディフェンスバックが奪い取った。パスインターセプションでボールデッド。そしてタイムアップ。第62回ライスボウルは、立命館大学パンサーズの5年ぶり3回目の優勝で、実に劇的に幕を閉じた。

途中やられはしたが、今日の立命館ディフェンスはパーフェクトに近かったのでは? テレビ解説の方もおっしゃっていたが、プレー開始前に既にどんなプレーかがわかっているかのようなプレーぶり。用意周到な準備と自信、そしてスピードがフットボールにとってどれだけ重要かということを改めて思い知らされた。
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プロフィール

k_sone

Author:k_sone
東北学院大学体育会アメリカンフットボール部Kayaks(カヤックス)の元監督。部員数が激減して廃部寸前にまで陥ったチームを立て直し、東北学生1部リーグに昇格させた。2011年5月、監督を辞任。

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