セミナー覚え書き

12月19日(金)、東京国際交流館プラザ平成で行われた独立行政法人日本学生支援機構主催の「平成20年度学生相談インテーカーセミナー」に参加した。そのレジュメの抜粋と覚え書き。

インテーカーとはなにか
(1)専門的なインテーカー(初回面接者)
 的確な見立て/アセスメントと動機付け、適切な担当者への振り分け
(2)役割としてのインテーカー(なんでも相談員、相談受付)
 学内事情に詳しい、幅広く多様な相談に開かれて、心理面に入りすぎない
(3)日常的なインテーカー(すべての教職員)
 当たり前の心づかいから、自然なかたちで相談機関へ紹介

教職員の学生との関わりの難しさ
*自分なりの教育理念、教育目標に沿った働きかけで、こうあってほしいという「理想の学生像」に合わせて学生を見がち。適合しない学生をやや厳しく評価したり、自分の注意が及びにくい場合も
*教職員は学生を評価する存在であるため、成績・就職の紹介・将来性の評価等にきわめて敏感な学生は教職員に対して「弱み」を見せにくい

某大学学生相談室の変遷と教職員の関わり
(1)教員が学生相談を担当した時期=教務内容の説明や生活指導になりがち。教務課、学生課、保健室等へのつなぎができる。学生の生の声が聞ける
(2)専任カウンセラー1名が運営した時期=赴任を待っていたかのように心理的問題を抱えた学生が来室。教職員もカウンセラーに相談(コンサルテーション)できる
(3)専任に加えて、非常勤カウンセラーが雇用された時期=学生に合ったカウンセラーが対応できる(向き不向き、相性)
(4)受付としてインテーカー職員が雇用されてから=相談室内の情報集約ができる

カウンセラー(講師)の自分自身の変化 …コーチ・監督である自分と類似
● 関わりの主体
↓①これをしなければならない(窮屈)
↓②できることしかしない
↓③そこそこできる(ほのかな自由)
↓④これならできる
↓⑤これをする(自在)

● ユーモア感
↓①笑ってはいけない
↓②笑いたいけど笑えない
↓③反応を見ながら笑う
↓④自然に笑える
↓⑤自由に笑える

● 対処感
↓①一つの枠組みでしか捉えられない
↓②枠が緩む
↓③枠は一つだけではない
↓④枠はいくつもある
↓⑤大きな枠の中の小さな枠を行き来できる

● 役割感
↓①クライエントの問題を解決しなければならない
↓②問題は解決できる
↓③問題は解決できるものではない
↓④問題は抱えていくものである
↓⑤問題はどう抱えていくか

● クライエント感
↓①クライエントを良くしなければならない
↓②クライエントを良くすることができる
↓③クライエントを良くすることはできない
↓④カウンセラーが良くするのではない
↓⑤クライエントは良くなっていくものである

連携と守秘義務
1. 連携について
(1)ひとりで抱え込まない
連携とは互いに連絡を取りながら、学生を支援していくために協力すること。学生と関わる中で困ったときは、抱えきれなくなる前にカウンセラーや守秘義務を理解している信頼できる人に相談する。連携する際も守秘義務を踏まえ、茶飲み話や世間話のレベルで第三者に話してはならない
(2)本人に了解をとることが基本
連携をとる際の基本は「本人に了解をとった上で行う」ということ。情報のやりとりは必要最小限の範囲に留めるようにすることを関係者間で認識しておく。また、学生本人から聴いた情報と連携を通して他の教職員から聴いた情報とを分けて把握しておくことが必要
2. 守秘義務について
(1)守秘義務の範囲
相談という場に限定しなくとも、学生からプライベートな話を聴いたときは、その内容を第三者に伝えることはせず秘密を守る。秘密を守ることが相手との信頼関係を築く基本である。教職員ひとりひとりに守秘義務は課せられているという認識を持つ必要がある
(2)守秘義務の例外
 ①本人および第三者の生命に危険が相当感じられる場合
 ②他者に危害を加える可能性が相当高い場合
このような場合は家族に連絡をとることがあるが、それでもできる限り本人の了解をとるように努める
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プロフィール

k_sone

Author:k_sone
東北学院大学体育会アメリカンフットボール部Kayaks(カヤックス)の元監督。部員数が激減して廃部寸前にまで陥ったチームを立て直し、東北学生1部リーグに昇格させた。2011年5月、監督を辞任。

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